加賀谷 灯織

  • 写真

作品

CV

1996年生まれ。
幼少期を盛岡・仙台で過ごし、東京在住。

2020年 日本写真芸術専門学校Ⅱ部画像専門課程写真科 卒業
2021年 女子美術大学短期大学部造形学科創造デザインコース 卒業
2022年 女子美術大学短期大学部専攻科造形専攻デザインコース 卒業

ステートメント・PR



 人の動きって、軌跡っておもしろい
 軸がちゃんとあって、その先が動いている
 服の動きも相まって、不思議な形が現れる

 一部消えている形
 前に進む形
 今にも動き出しそうな勢いの形

 一瞬を切り取った世界
 あなたにはどう見える?



今回の作品では、「形」をテーマに選んだ。
ダンサーは、身体の動きが美しい。それを撮ったら、美しくおもしろい形が現れるのではないかと考えた。ダンサーには曲に合わせて自由に動いてもらい、音楽とシャッター音とコンテンポラリーダンスのセッションから生まれた瞬間を捉えた。形に視点が向くように、モノクロを選択することで色の情報を減らした。


この世界には「美しい」が満ちている。
私はそれを多くの人と共有したい。
だから、「美しい」を見つけて作品にしている。

私は「美しい」を発見する。それを伝える手段として、写真を選んだ。


カメラは、私の頭の中のイメージを写すことができる。
身の回りに目を向けたとき、肉眼では見えない「美しさ」が隠れているのを感じる。カメラはそれをわかりやすくしてくれる。レンズを変えれば、拡大して別の景色を写すことができる。シャッタースピードを変えれば、動きの一瞬を止めて異なる像を見せることもできる。場に合った撮影方法を考えながら、見えていなかった「美しさ」をすくい上げる。

写真というジャンルを選んだ理由はもう一つある。展示形態によっても表現に幅が出せることだ。過去の制作では、写真を立体作品に組み込んだり、額装ではなく布に縫い付けたりしたが、それによってよりリアルな奥行きや空間の楽しさを伝えることができた。

撮り方や展示方法の工夫によって、多くの表現を生み出すことができる。カメラはシャッターを押せば撮れるシンプルなツールだが、写真は豊かな表現が可能だ。絵画や彫刻に比べると写真は歴史が浅く、まだ試されていない技法や素材もあるはずだ。カメラというツールの使い方、撮影空間の演出の工夫、現像の手法から展示方法まで、多くのことが試みの最中だ。

新たな表現を楽しみながら、写真の可能性を模索したい。
そして、一つでも多くの「美しい」を作品にしていきたい。




実行委員コメント

白ホリのなかでダンサーを連写するという写真表現はストレートですが、動きの面白さがストレートに伝わってきていいですね。インスタグラムも見せていただきましたが、ダンサーの写真だけではなくいろんなテーマで写真を撮られていることがわかりました。テーマ別のサイトなどを作って効果的に写真を見せるページなどがあればいいのではないでしょうか。

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