Ko

  • 写真

ウェブサイト

https://www.ko-photography.net/

作品

CV

最終学歴>
2020: 琉球大学理工学研究科博士課程修了

展示および受賞歴等>
2014: Group exhibition, PHOTO ART FAIR YOKOHAMA, Kanagawa
2014, 2015, 2016, 2019: Art book fair (photo booklet), USA, Italy, Switzerland
2018: Group exhibition, NEW JAPAN PHOTO TO GO, HOTEL THE KNOT, Tokyo
2018, 2019, 2022: Group exhibition, KYOTOGRAPHIE KG+ SPECIAL EXHIBITION, Kyoto
2020: サイエンスフォトコンテスト, サイエンス賞, 科学技術団体連合
2021: 河北新報掲載 *
2021: Group exhibition, WARAKOH think and feel 東北 Vol.4 「10年目の今考える」, MUSEUM OF ART WARAKOH, Kochi

* FUKUSHIMA PROJECT
https://www.ko-photography.net/fukushima-project

ステートメント・PR

作家について>
イギリスの芸術大学(写真学科)を修了後、故郷福島での原発事故をきっかけに琉球大学某研究室のドアを叩く。本研究チームは、事故直後から、ヤマトシジミと呼ばれる小型のチョウを用いて、放射線による生体影響を調べている。2012年に発表された論文は世界的に知られている*。私にとって「目に見えない放射線と薄青色の小さなチョウ」は、研究対象であると同時に、表現対象でもある。生物の世界は、ため息が出るほど美しいばかりか、現代という時代に必要な学びの場を与えてくれる。今回見て頂く3作品も、身近な自然への問いかけから始まる。必ずしも平和とは言えない今日、人々が信じられる作品をつくっていきたい。

*ソーシャルメディアによる言及数等のランキングで、2012年第1位(ネイチャー発表)。
http://blogs.nature.com/news/2012/12/what-were-the-top-papers-of-2012-on-social-media.html

作品について(作家HPより改編)>
- チェレンコフのカメラ
 原子力の是非を人間がどう議論しようと、フクシマの生物達には、何も知る由がなく、何も語る由がない。複写を繰り返すと、彼らの身体がチェレンコフの光(核燃料プール等で見られる放射線による青白い光)を発するように、青味を帯びてくる。写真の写真の写真の方が現実に近いのかも知れない。せめて、彼らの現実を感じたい。
- 落ち葉
 生命とは何で、何処にあって、いつまで続くのだろう?葉緑素は光合成に必要な太陽光を吸収する化学物質であり、植物における生命活動の源である。余分な光エネルギーを赤色の蛍光として放出するが、本作品は、落ち葉表面の発光を撮影したものである。母体である幹から離れ、役目を終えた一葉の中で、葉緑素は数日で分解される。まだらに残る赤色。生きているのか死んでいるのか、あるいはどちらかに決定する理由もないのかも知れない。
- Balcony
 私は時計という道具を持ち、あらゆる時間を計る。日常を管理し、人生を設計し、幸福すら定義しようとする。私が1週間という時、バルコニーのハイビスカスには、どんな時間が流れているのだろう?植木鉢を1日1枚、7日間撮影し、1枚の紙の上に置いてみる。自分の時間ばかり気にして、馬鹿だなと思う。

実行委員コメント

非常に美しい写真に心打たれました。シリーズそれぞれに写真家であるKoさんが動物や植物に身ける眼差しが感じられます。チェレンコフの光と題された、アフターフクシマの青い世界のなかの生き物たち。並んだ落ち葉の身の醒めるような赤。植木鉢に流れる静かな時間。写真の美しさはもちろん、テキストの詩情にも強く惹かれました。

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