根本佳奈子

  • インスタレーション
  • 立体

作品

CV

〈出生〉
1998年 東京都出身
2021年 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 卒業

〈個展〉
2023年 個展「わたしはここで生きている」 東京

〈グループ展・アートフェス〉
2020年 二人展「層」 東京
2021年 助教・助手展2021 武蔵野美術大学助教・助手研究発 東京
2022年 SICF23 東京
2022年 アートフェス「FLOU」 新潟
2022年 infinity2022 東京
2022年 助教・助手展2022 武蔵野美術大学助教・助手研究発表 東京
2023年 アートフェス「FLOU」 新潟

ステートメント・PR

呼吸や鼓動といった生命活動や、日々の生活を送る中で感じる感覚をテーマに、「生きている」ことを感じる作品を制作している。
学生時代の祖父母の死をきっかけに、死を強く意識するようになった。私は「生きている」作品の制作を通して、祖父母の死やこれからやってくるであろう自分や身の回りの人の死の不安から目を背け、安心感を得る。
私にとって作品の制作を行うことは、向き合うことも難しいほどの悲しみから逃避する方法となっている。
私の作品は、触れることで鼓動を感じることができたり、まるで呼吸をしているように動く。
見るだけでなく、それ以上の体験ができるような作品を目指している。

実行委員コメント

根本さん、メタセコイア23ご参加ありがとうございました。運ぶのも大変な雲の作品を時間をかけて会場に設営してくださった根本さんの姿が素敵でした。バイスリーの空間にぽっかり浮かんだ雲に触れると、その鼓動を感じることができるという作品は、鑑賞者が作品と通じ合える瞬間をたくさん見せてもらいました。これからも場の空間に佇む、みたことのないアートをを期待します。

吉田貴紀 審査員コメント

「雲」は水滴の集まりの無生物で、ただ浮遊しているような存在。けれど「雲」らしきこの物体は、触れることで鼓動(のようなもの)を感じることができます。触れる行為を通して、無生物が生物に変化するような、不思議な感覚を味わえ魅力に感じました。一定のリズムで脈打つ鼓動は、触れる人で違った感情が引き出される。対峙することで発見のある素晴らしい作品。今回展示された雲の作品以外の作品にもぜひ「触れて」みたいです。

谷口純弘 審査員コメント

プレゼンの写真と「和紙で作られた雲のオブジェに触れると鼓動を感じることができる」だけで、根本さんの伝えたい世界がダイレクトに伝わってきて「ああ、体験したい」を思わせてくれました。大きなサナギのオブジェが靱公園にあれば素敵なだと思いました。

花岡・山根シボル 審査員コメント

本人は全く「面白くしよう」なんてことは書いていないのに、部屋に雲が浮いていて、巨大なサナギがへばりつき、手を合わせる自分まで置いている。本人にとっては不本意かもしれないが、自分にはシュールで好みの笑いだった。

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