西野瑠華

  • 工芸
  • 立体

作品

CV

1996年 福井県生まれ
2013年 第64回福井県総合美術展 絵画造形部門 県美展審査員特別賞(U-19) 受賞
2015年 第66回福井県総合美術展 絵画造形部門 入選
2017年 第59回大阪工芸展 入選
2018年 平成29年度大阪芸術大学卒業制作展 学科賞 受賞
     大阪芸術大学芸術学部工芸学科ガラス工芸コース 卒業
     越中アートフェア2018 立体部門 入選
2019年 第30回記念吉野工芸の里フェスタ アート&クラフトin御仏杉'19 優秀賞 受賞
2020年 富山ガラス造形研究所 卒業制作展 2020 特別審査員賞 受賞
     富山ガラス造形研究所 研究科 卒業
     第8回現代ガラス展in山陽小野田 医療法人健仁会賞 受賞
     愛知県立芸術大学 非常勤講師(~2023)
2021年 SICF22 EHIBITION部門 B日程(スパイラル/東京)
     第25回坂のまちアートinやつお2021(観音寺/富山)
2022年 第26回坂のまちアートinやつお2022(山田昇邸/富山)
     国際ガラス展・金沢2022 奨励賞 受賞
     第74回福井県総合美術展 工芸部門 入選

ステートメント・PR

この作品に使われているガラスクロスという素材は強化プラスチックや建築等の補強材として使われる、ガラス繊維で織られた布です。
それに熱を加えて、非常に細かな繊維を熔かすことで一体化させ、細いガラスの線にしています。
この素材に手を加えることで、動きのある素材(布)から動きのない素材(ガラス)へ、そして、補強材から壊れやすいものになります。
また、ガラスという素材は科学的には過冷却液体といわれ、液体とも固体とも言えない中間の素材です。

私は、物事は自身が考えているよりも多面的であり、ギリギリのバランスや曖昧な状態で溢れていると考えています。
今後なにか1つが加わるだけで、崩壊するかもしれないし、案外ギリギリのバランスでとどまり、緩やかにどこかへ向かっていくかもしれません。

※細かい作品の為、サムネイルではモアレが起きています。ぜひクリックして拡大してご覧ください。

実行委員コメント

メタセコイア23ご参加、ありがとうございました。「ガラスクロス」というガラス繊維で織られた布」に熱を加え「ガラスの糸」をつくるというステイトメントと作品画像に興味を抱く審査員が多く、COTO MONO MICHIでの展示をしてもらいました。今年はCEMENT PRODUCE DESIGN金谷さんがメンバーに加わったことで、工芸、プロダクツの作家のエントリーも多かったのですが、西野さんの作品は素材開発からはじまるアートワークということでとても展示が楽しみでした。会場で実際の作品を見せてもらい、非常で繊細ながらさまざまな可能性を予感させてくれました。

服部滋樹 審査員コメント

スケールを越えて。繊細な形態が、はかなさを思う。

金谷勉・山本あゆみ審査員コメント

ガラスクロスを敢えて壊れやすく繊細なガラスにすることで、相反する特性を持った無二な素材を生み出し、ガラス表現の可能性を広げている点に感銘を受けました。触れるだけで崩れてしまいそうな儚く緻密な造形表現に、素材としての面白さとアート表現としての可能性を感じました。 今後の作品が楽しみなアーティストさんです。

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