小栗舞花

  • インスタレーション
  • 音楽

作品

CV

暗闇・小さな音を軸に、アフォーダンスの集積のような音楽舞台作品を作っています。

1998年 東京生まれ
2017年9月 山澤慧 マインドツリー2017にて10代公募作品として選出 『ピッチ ピチ for cello solo』初演 (東京)
2018年8月 秋吉台の夏2018にて近藤譲氏、川上統氏、山根明季子氏、田中吉史氏の公開作曲レッスンを受ける 『座敷童子の居着く部屋で』 (山口)
2018年11月 国立音楽大学作曲作品展に選出 『その犬は花咲かす灰に宿る』 再演
2019年11月 国立音楽大学作曲作品展に選出 『海坊主のひそむ海』 再演
2020年1月 久保田昌子&大石将紀 ジョイント・リサイタル にて サックスソロ曲『ゆ』初演 (東京)
2021年7月 細川俊夫公開講座 作曲特別レッスン にて 『樹海になりたくて』 初演
2021年10月 第一回米田恵子国際作曲コンクール 応募 『ドミソの人たち』
2021年3月 国立音楽大学作曲専修首席卒業
2022年3月31日 第11回JFC作曲賞本選会 『誰かさんの産声』 初演 JFC作曲賞受賞(神奈川)
2022年3月『メタセコイア キョウマチボリアートフェア2022』応募 webに『愛文鳥の別れを知るために』映像掲載。
2023年3月17日 国立音楽大学にてシークレットライブ「ぴあのを好きでいてくれて、ありがとう」を開催。参加型ワークと作品上演を行う。
2023年3月21日 所属する「松井周の標本室」のイベント『標本の湯♨️』(展示・ワークショップ集)にて、一般向けワークショップ 『言葉のない世界で出会おう 〜音を発することから起こされる「夜」の出来事〜』の制作とファシリテートを行う。
2023年3月 国立音楽大学作曲専修 修士課程卒業

現在は音楽作品創作の他、特殊な楽曲にパフォーマーとして参加したり、音や発音の専門家としてパフォーミングアーツ制作への協力を行っている。

ステートメント・PR

タイトルのOpen Me…(わたしを開けて…)は、作者である小栗が聞いたアコーディオンの声(セリフ)です。
奏者がアコーディオンを操作すること、それに加えて観客自身が想像することで、その場に居合わせたすべての人がそれぞれの形でたったひとつのアコーディオンを開いていくことに参加し、それをひとりひとりが鑑賞するインスタレーション作品です。

この作品は、三ページの簡潔な指示書からなります。
全体は3つに分かれ、それぞれ違ったアプローチで上記のコンセプトをめがけています。
また、各部分の間には、あらゆる要素を自由に想像・予測させる空白の時間が存在します。


I アコーディオンがほんの少しずつ開く様子の観察。音の想像。
II 視覚を封じ、アコーディオンが開く方向へ音が過剰に移動する様子の観察。姿と動きの想像。
III アコーディオンの姿(姿勢)の観察。アコーディオンが開く方向へのエネルギーの想像。


もちろん、観察/想像する内容はなにも上記の要素だけに限るわけではないでしょう。
それぞれが今ここにあるアコーディオンを想うことがこの作品の一番の要になります。

初演:2021/01/28@国立音楽大学 合唱スタジオ
Accordion: 大田智美

実行委員コメント

小栗さん、今年もメタセコイアにエントリーありがとうございました。今回の音楽舞台作品も非常に繊細ですね。アコーディオンを開いて会場を暗闇にして、吐息のような囁きのような音を聞くという作品は、オーディエンスの想像力にも期待され、緊張感もありながら非常に感性を刺激される音空間を演出されています。1日でもいいのでこういう時間がメタセコイア会場であってもいいのかもと思いました。

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