Yohey

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作品

CV

Yohey
1996年生まれ 茨城県/メルボルン在住
東京モード学園 グラフィックデザイン学科卒


2014-2022
私は高校を卒業するタイミングで美大に行きたかった過去があります。
しかし母子家庭であった為にそんな余裕も見えず就職しました。
5歳には画家になると思ってたのを覚えています。
あきらめたくない。毎日そんな風に思いながら過ごしました。
18歳の頃、ブックオフで手に入れた村上隆さんの本を教科書に、20代前半を過ごしました。
当時、初めて本格的に描いた絵はかなりうまかったです。(https://www.instagram.com/yohey_artist/ の一番最初のポスト)
それと同時に今現在まで海外、英語圏に挑戦しながら、多くの時間を様々な勉強に費やしながら過ごしています。

26歳になった2022年、少しずつ考えがまとまって、ようやく自分のコンセプトを見いだし、改めて作品を作り始めました。
今、私はそのコンセプトをまとめながらも作品を作り、発表できる場所を探し続けています。
とにかく見てほしいです。

以下にそのコンセプトを記します。しかし全ては伝えきれません。
ぜひwebやインページスタグラムも併せてご覧いただければ嬉しいです。

webは主に作品とコンセプトについて掘り下げています。
インスタグラムではプロセスや過去作品のアーカイブ等を見て頂けます。



ーーーー(長くなってしまったのでこちらの枠を使ってステートメントを書き始めます)
【ステートメント】
私の作品は、”文明の保存”というコンセプトを中心に構築されています。
それを補うように不思議な資本主義、架空の宇宙史、タスクという概念があります。

文明の保存とは人間らしさとも解釈できます。
時間とは何か、本質的な価値観とは何か。これらを定義することで、文明の保存は未来の人々が「今」を知る座標となるのです。

しかし、もし私たちの記憶がなくなれば歴史は無に等しく、私たちは意思疎通さえもままならなくなります。これは文明が途絶えること、私たちは記憶に依存した生物であることを意味します。
文明の進化や尊さから、私たちは教訓を得たり価値を創造したりします。生まれてから死ぬまでの”時間”という感覚の中で、自らの体験こそが、私たちに内在する本質的な価値を生み出します。体験から得た記憶を通して価値を認識するのです。

”生きる”とは自らの体験を通して記憶を形成すること。
”人間らしさ”とは記憶を通し、文明を記し、絶やさず伝えることです。

人々の営み、カルチャーや学問、社会等、日常の積み重ねがやがて文明になります。その中で、私のサブコンセプトである、不思議な資本主義や架空の宇宙史、タスクという概念を用いて、自らの主観を大切にすることへの示唆や、現代アートの持つ4次元性への言及、そして今後起こりうるような歴史への思考実験、現代社会に対する問題定義や過去の出来事を引用し解釈し直すことで、現実の不確かさに対して言及し、アイディアや気づきを問うようなコンセプトを通して、見る人との対話をします。

ーーーー(以下にコンセプトに基づく必要なアイディアの簡単な詳細を記します)
【Mysterious Capitalism-不思議な資本主義】
人が作るものは進化した。逆に、人の未熟さと進化の遅さは露骨になった。

街で人を見ると、違和感を感じることがあります。
それは資本で成り立つ街であり、人々が資本を支えて生きているからです。働き、消費し、そして再び働く。

テクノロジーの発達によって電子メールで連絡が取れるようになり、人々は時間を節約できるはずでした。
しかし、皮肉なことにテクノロジーの進化は資本主義の構造をより複雑にし、本来豊かになるはずの生活がマルチタスクのプレッシャーによって圧迫され、家族や友人との時間が減少してしまいました。
何が豊かさで、何がラグジュアリーかが分からない状況に見えるのです。
たった60年でウォーホルが描いた資本主義とは大きく変わってしまいました。

だからこそ、私は資本主義を様々な角度から描くことが重要だと考えています。
時代が進んでいく中で、細かな資本主義の歴史の一部が詳細に伝わり、マクロに見れば、ここ10年の資本主義への疑問が大切な歴史の指標となります。その流れをアートで表現することが重要なキーワードになっていきます。

例えば、資本や知識を持っている人にとっては「ロレックス」は特別でラグジュアリーなものに感じるかもしれませんが、持っていない人にとってはただの「時計」であり、時を刻むものの一つに過ぎません。
ここには格差や階級のようなものが存在します。これが私たちの現代社会、2020年代前後の文明の姿です。
私は、この”不思議な資本主義”と言うコンセプトのなかで、このような資本主義の歪みや矛盾を表現し、現代社会の複雑な側面を映し出すことを目指しています。

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ーーーー(上記のステートメント続きです)
【記憶マテリアル】
思考の抽象化と伝達を考えると、言語は具体化した思考の伝達手段であり、文明である前にそこには人々の記憶があり言葉が存在します。文明の中には生活があり、政治があり、カルチャーがあります。
これらのことを考えると、あなたのいる世界はあなたの記憶でできていると言えますが、常に正解とは限らず、偏見を持ってしまうこともあるかもしれません。だからこそ、既存の価値観を疑うことの大切さを示唆したいと思っています。

【タスク】
タスクという概念は資本主義の不確実性や変数、資本と雇用の関係を探求し、後世に現代アートという形で資本主義の仕組みやそこから生まれる人間らしさを残すコンセプトです。

▷表現手法として
資本主義は、多くの人々が一日の大部分を労働に費やすことで支えられています。タスクを遂行することによって資本を生み出す。このようなプロセスをアートの文脈に取り入れ、資本主義を考え、未来に資本主義を保存します。
従来の絵画プロセスはブラシを使い、絵具をキャンバスに載せ、何かを形成すること主流でした。
私はこのプロセスに資本主義的解釈を加えていく事を試みています。

▷パフォーマンス、インスタレーション性
お題であるタスクに沿って誰もがアートのプロセスに参加する。現在の資本主義を体感するきっかけになります。
また、タスクを用いた未来のエキシビジョンでは、未来人が現代の労働の形をアートを通して体験し、文明を知ることにも役立つはずです。

▷人間らしさの定義
誤差なくタスクを遂行できる機械が標準化され、人間の誤差が許されないように見える。
加えて、ブロックチェーンやAI、メタバースなどのテクノロジーの発展が、その差を明確にし、変化を加速させている現実もあります。
しかし、この変化の中で、私はあえて"人間が持つ不確かなエラー性"こそが人間らしさの一部であると感じました。
人間が行うタスクのプロセスにおいて、意図的にエラー性を生み出しています。それは私たちの人間らしさを表現する手段であり、機械では再現できない特別な要素です。
これは現代社会におけるテクノロジーの進化と人間性の関係性を問い直し、現代文明における人間らしさを探求する試みです。

【Fictional Space History-架空の宇宙史】
私達が現在もつ文化や歴史、価値観を架空の宇宙史という観点でとらえる試みをしています。

”もしも”、がこのコンセプトを語る最も大切なアイディアになっている。
大きく実験的仮説を打ち立てた中で現代アートを通して思考するきっかけを作ります。
科学的な視点から宇宙を捉えるだけでなく、人間の存在意義や未来を考えるきっかけ、また過去の遺産を2000年代に生きた人間が解釈することで、人間のこれまでの成長とこれからの成長に対する問いを考えます。
また物語性を用いることで、時間を使いストーリー性をもって現代の社会問題をパラドックス的に、また時間を超えた解釈を作品にしていくことも重要だと捉えています。
宇宙進出や化学の発展、テクノロジーの向上、スマートフォンの登場、資本主義以降の人々の時間価値の変化、SFやアニメーションの発展とSNS、動画カルチャーなど、現代の問題や文明の変化をアートの中で言及していくことが求められていると思います。

▷物語を作ることは新たな視点、パラレルワールドを作ること。
私は現実、フィクション、デジタルといった次元の境界線が曖昧になってきたと感じます。
映画やアニメでは社会実験や思考実験が行われており、これは人間の創造が広がった結果、文明の進化に具体性があるため、人々は引きつけられ、新しいカルチャーや化学、学問が発展して文明に蓄積されていると考えています。
POPアートの文脈からスーパーフラットの新しい解釈なども漫画やアニメーションの影響を受けており、その部分も注目すべきです。
物語のもつ変化は時間とも言い換えられます。
このような現代の時間に関わる時代性が、アートの文脈においても時間への意識が強くなってきた事を示していると考察しています。

▷量子力学的要素
世界は自分の視点で、経験を通して認識しているが故に存在する
”存在したのか、してないのか”は、”認識しているかしていないか”
”鑑賞者の存在が作品の存在に影響を与える。”
このアイディアは量子力学の不確定性原理や観測問題と関連しています。
この視点は現代アートにおいて、現実と主観、現象と観測者の関係を探求するための要素として取り入れられます。

▷テクノロジーの発達で人間らしさの概念が肉体的経験からは担保できなくなっていると感じます。
そうして死の意味が変わり生活も変わる。これまでの人間の2020年間とこれからの100年では大きく違うモノになろうとしている。
私はあくまでもフィクション性を誇示し作る。しかしそこには必然的なリアリティがあるだろう。

実行委員コメント

instagramもみましたが、写真、インスタレーション、絵画(イラスト)、いろんな作品がありますね。器用でいろんな作風やスタイルがあることは良いことである反面、「見せ方」は自分でうまくコントロールして自己ブランディングをしていく必要があります。ステートメントを2~3行で終わらせる応募者も多い中、Yoheyさんはしっかり長文のステートメントを記載いただき素晴らしいです!ただ、まだまだ言いたいことがまとまってない印象もあります。いろんなものを作って、色んなことを考えて、その次にすることは「引き算」かもしれませんね。

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