内田ユッキ
作品



2000年生まれ 大阪府出身
大阪成蹊大学 芸術学部 在学中
2022年
2月 個展 忘れ物は教室に(イロリムラ/大阪)
2021年
12月 グループ展 あのコ(高槻阪急/大阪)
10月 アートフェア UNKNOWNASIA2021(WEB、ナレッジキャピタル コングレ コンベンションセンター/大阪) レビュアー賞
8月 グループ展 大阪成蹊大学芸術学部造形芸術学科3年生展イラストレーションコース emo展(イロリムラ/大阪)
6月 グループ展 1DAY -evening-(カフェギャラリーきのね/大阪)
4月 グループ展 ARTRUM art exhibition 2021(ARTRUM Tokyo gallery/東京 )
2020年
7月 グループ展 Girls Room展(AAA GALLERY/神奈川)
2019年
2月 大阪成蹊女子高等学校美術科アート・イラストアニメーションコース第16回卒業制作展(大阪成蹊大学/大阪)金賞
作品のコンセプトは「記憶の中の女児」です。幼少期特有の不穏な空気や寂しさを感じさせる仕組みを用いて、鑑賞者をノスタルジーな気分にさせる絵画を目指しております。私自身、内向的な子ども時代を過ごしていて、大人になって自分の世界だけに居られなくなることを恐れていました。大学生になった今では、現実世界と向き合い成長することを受け入れられるようになりましたが、あの頃の気持ちを忘れることはないと思います。
私の絵の特徴は大きく三つあると思います。一つ目は「赤い色相」です。アクリルガッシュを薄くといて、下地の赤色を透かしながら描いています。激しく焦燥感を感じさせる放課後の色をイメージしています。青い色鉛筆で描く印影もお気に入りです。デフォルメな世界に妙な現実感を取り入れました。
二つ目は、「歪み」です。作品全体も、モチーフ単位で見ても歪ませて描いています。不穏な空気の演出と画面に動的な印象を与えることを目的にあえて歪ませています。
三つ目は「立体感のあるデフォルメ」です。記憶は呼び起こすごとに脳内で作り替えられてしまい、当時のことを正確に覚え続けることは不可能です。ゲームの3DCGのような作りモノ感のあるデフォルメで描き、作られた世界であることを表現しています。また、女児の顔が横長に描かれていること、かなり低い等身であることは、平成の女児が小学生の頃に使っていたファンシー文具のキャラクターの描き方から着想を得ました。
■ 内田ユッキ審査員のレコメンドおめでとうございます。個人的な遠い記憶ではありますが、小学校の放課後、真っ赤な夕暮れの運動場、夕立の後の土の匂い、喧嘩したり仲直りしたり訳もなくセンチメンタルになったり。そんな誰もが持つ郷愁といったものを、ひすいさんの絵は見る人に呼び起こしてくれます。たれぱんだのような人物もオリジナルで、ひとめでひすいさんの作品だとわかります。
■ クセになる、頭から離れない魅力があります。
気がつくとひすいさんの絵(今回の画像の中では3枚目の雨の描き方)が頭から離れなくて、選ばざるを得ない感じでした。 やわらかそうな人物たちと熱気を帯びて歪んだ世界。このまま森羅万象について沢山作品を描いてほしいと強く思いました。