伊藤嘉朗

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作品

CV

1993年 東京芸術大学大学院 修了
1993年 設計組織アモルフ(~1995 年 3 月)
1995年 團紀彦建築設計事務所(~1997 年 3 月)
現在 一級建築士事務所イトーサイクル所長 芝浦工業大学建築学部非常勤講師

建築作品
2002年 ねじれ屋根の家 住宅 北海道
2002年 森に消える家 住宅 長野県
2004年 
swim to the mountain 住宅、オフィス、倉庫 山梨県
2005年 
牛窓のアトリエ 住宅、アトリエ 岡山県
2007年 
町屋 small small tower 住宅 東京都



コミュニティアート、展示、イベント等
2000年 
小さな家-聞き忘れのないように- 越後妻有アートトリエンナーレ2000 出品 新潟県

2006年 ツールド妻有 越後妻有アートトリエンナーレ 2006 出品 新潟県

2013年 千住屋台計画  東京都
2014年 
名前のない道-TOUR DE TSUMARI ドキュメンタリー映画 BFF NY, Moscow, 東京に出品

2016年 みちのいろ作戦 A0BA+ART 2016 に出品 神奈川県

2018年 100段階段カラーリングワークショプ 神奈川県
2018年 
走って,食べて,登って,食べて,また走る Tour de Tsumariの14年 長岡芸術工事中出品 新潟県

2019年 100段階段プロジェクト 太鼓橋ワークショップ 神奈川県

ステートメント・PR

住宅をメインとした建築設計、地方のアートフェス、コミュニテイデザイン・アートなど住民とのコミュニケーションを基盤にしたサイトスペシフィックな作品作りをしてきましたが、これまで自身の作品や街のスナップなど、主に記録として撮ってきた写真を、これからは作品として活動しようと思っています。
今回応募する作品はカメラを自転車のハンドルバーに取り付けて、東京の道を100m〜数kmかそれ以上の距離を走る間、シャッターを解放することによってその道のりの全てを記録するものです。
地面、空、建物、樹木、人々など、カメラのセンサーが捉える光と、路面の起伏から伝えられる振動などの情報を凝縮した風景写真として描き出し、路上から都市を記述する実験です。

実行委員コメント

メタセコイア23展示参加ありがとうございました。自転車にまたがり、カメラのシャッターをオープンにして街を記録するという作品表現方法は、自らの身体性、時間軸、空間をひとつにした非常にフィジカルでコンセプチュアルなアート作品だと思いました。会場でお話しさせていただき「東京と大阪では、車のテールランプの色が違って見える」というコメントは、リアルに街を流して制作しているアーティストならではの感覚だなと感じました。作品のアウトプットがシンプルなデジタルプリントなのか、サイズはどうかなど、まだまだ可能性があるのではと思います。これからの活動も楽しみにしています。

佐藤由基孝 審査員コメント

抽象絵画に見える写真、と言ってしまえばそれほど特筆すべき事には聞こえないが、この写真はシンプルに「美しい」と感じました。作品解説を読み、それがどのような行為によって残された図像なのかを知った時、良い意味で裏切られたと同時に、説得力を感じました。「見たままを記録する」という行為にも、まだまだ可能性を感じます。

高橋キンタロー 審査員コメント

思い出せないような曖昧な記憶の記録。 これがフィールドワークだと気づいた時リチャード・ロングやゴールズワージーを思った。

家入一真 審査員コメント

コロナ禍によって他者とのコミュニケーションが取れなかったこの数年間の記憶は、まるで時間をギュッと圧縮した中を通り過ぎてきたようで、靄がかかってうまく思い出すことができない。伊藤さんの作品は、僕の中のそんな感覚を呼び起こしました。建築、アートフェスなど、住民とのコミュニケーションを基盤にした活動をされてきた伊藤さんの、この数年間の時間の圧縮を垣間見るような、そんな作品に魅了されました。

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