梶原丈義 Tomonori Kajihara

  • 版画

ウェブサイト

https://fori.io/2019kt37

作品

CV

2000年 山梨県甲斐市にて誕生
2019年 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 版画コース入学
2023年 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 版画コース卒業
現在  東北芸術工科大学院 修士課程 芸術文化専攻 絵画領域在籍

活動歴
2020年 チャイニーズレストラン かりん ワタナベユウヤ 梶原丈義二人展(山形市)
2021年 第46回全国大学版画展 (長野 上田市)
2022年 高橋侑子 梶原丈義二人展(山形市)
2022年 梶原丈義展 (山形 寒河江市 gallery&caféあるあーる)
2023年 東北芸術工科大学 卒業/終了研究・制作展
2023年 PARCHIVE(東京 末広町)

ステートメント・PR

「モノタイプ版画が現すもの」

私にとって日常の風景は今の自分を形成してきた大切なものだ。中でも何気なく見続けてきた光景の中で起こった、ふとした瞬間の出来事は自分しか体験することが出来ない唯一無二の日常風景だと考える。表面的な風景の印象に加えて、その時の気持ちや、雰囲気、匂い、色や形など自身の内面をも表した日常を「リアル」として捉え形作り、自分にとっての「リアル」な日常を表現する。
友達と遊んでいる時、散歩している時、ご飯を食べている時など、当たり前のように過ごしている時にその場面に遭遇する。その瞬間を1つの形として残し、記録していきたい。それらを絵にする際、版画の間接技巧を挟む。版画はプレス機を通して紙に印刷される間接表現であるため、作者が版に施した行為そのままではない「刷り取られない」あるいは、「思いもよらない効果」が現れることがある。この印刷によって生じるズレ=距離感こそが、過去の事実と記憶の間にも存在するように感じている。そして、そこに自身にとっての「リアル」を探る糸口が隠されているとも感じ、思ったよりも絵の具が薄く摺られる、濃く摺られる、紙が破ける、色が混ざるなど、予想することが出来ない間接表現の表情は、私にとって完全に思い出せない記憶を補完する形で姿を現し、些細でふとした瞬間の日常に対して呼応するように反応し、表現にアプローチする。




実行委員コメント

山形からメタセコイア23の展示にご参加、ありがとうございました。自分の身近な人々や、気になった光景、ネットの画像などを気の向くままにモノタイプという版画手法で記録していく手法が、自然体で、とても共感できました。ご本人のキャラクター含めてとても素敵な展示をしていただき、ありがとうございました。

鍛冶周作 審査員コメント

とても不思議な魅力の版画。題名を見ると学生さんの日常、無邪気さが表れている。「普通が永遠」みたいなことを教えもらった気がします。すばらしいです。

高橋キンタロー 審査員コメント

版画というプロセスがありながら、抑制されることのないむしろ自由なリアルがすごい。

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