作品



水野 魔利枝
1987 年生まれ。京都出身。
2010 年 大阪成蹊大学 芸術学部 環境デザイン学科 テキスタイルデザインコース(現テキスタイルファッションコース)卒業
デジタルプリント・シルクスクリーン・などを中心にテキスタイルを制作。 形式を問わずアート・ファッション・プロダクト・など様々な形で京都で制作活動を行う。
主な展覧会
2008 年・第 5 届国際繊維芸術双年展
5th From Lausanne To Beijing International FIBER ART Biennale Exhibition (清華大学 / 北京)
2010 年・京都工芸ビエンナーレ 2010 京都府美術工芸新鋭展 (京都文化博物館 / 京都)
・第 6 届国際繊維芸術双年展
6th From Lausanne To Beijing International FIBER ART Biennale Exhibition (河南美術館 / 鄭州)
2017 年・DEISEL LIVING INSUTALLATION 「THE WALL」by GENETO(DEISEL LIVING/ 東京) ・UNKNOWN ASIA 2017 (ハービスホール / 大阪)
2018年・KOREA&JAPAN FABRIC」(Material ConneXion Tokyo/東京)
・ART stream2018(大丸心斎橋店/大阪)
2019年・independent Tokyo 2019(ヒューリックホール浅草橋/東京)
2020年・TATSUYA SELECTION-TOKYO(GALLERY TATSUYA TOKYO/東京)
2021年・3trois(gekilin. /大阪)
・PHOTOGRAPHY展(シーサイドスタジオcaso/大阪)
・SICF22(スパイラルホール /東京)
2022年・WHERE ABOUTS TOKYO 2022(TURNER GALLERY/東京)
個展
2015 年・個展 「WONDER WALL」 (Gallery Pause/ 東京)
2018 年・個展「DO OR DIE」 (アトリエ三月 / 大阪)
2019 年・個展「NOIZE GIRL」 (TANADA ピースギャラリー / 京都)
2020 年・個展「OHAYO- OYASUMI」(アトリエ三月 / 大阪)
・個展「melting pot」(同時代ギャラリー/京都)
主に布を素材とにした作品を制作。
スマホカメラで撮影した写真をベースにしたグラフィックをデジタルプリント・シルクスクリーンプリントしたテキスタイルから作品を制作。
アート・ファッション・プロダクトなど様々な形式で制作活動を行う。
iPhoneで撮ったどの街にもあるような日常的な風景や時間の経過を感じる痕跡のディテールの写真をもとにデジタルコラージュをする。
私にとって、また、現代の大半の人間とっても、もはや生活の必需品であり、一番身近なツールとして、日常の中での風景の断片の発見をとらえるのにスマホカメラを使用している。
スマホカメラで撮った、朽ちたような、変化の経過の中にあるような場所や生々しい街そのもののパーツを繋ぎ合わせ、現実の風景から時間・場所が混在した「あるけどない風景のようなもの」を作り出す。作り出す画面においての色彩は、街という場所のもたらす人の営みのエネルギーを意識している。
時間・場所を混在することにより特定の街ではなく抽象的でフラットでグロテスクな街という存在のイメージに変換している。
近年は、プリントしたテキスタイルを柔らかいクッションのような形状でBED TOWN/SWELLED CITYの2シリーズで展開している。
クッション状の形態は、仕事や遊びに疲れ切って道端や電車で寝ている人を見かけたときに感じた街の誰もが受け入れられ、誰もが無関心で、眠れる/眠ることを赦されながら見放されている。冷たくて暖かく浄も不浄も含め人間の営みを淡々と甘受する様を、硬く冷たい街を全く異なる柔らかで温かみのある質感で表現している。
膨れ上がるエネルギーに包まれ居心地が良いようで悪い。
街は坩堝。結局愛しい。
今日もどこかが誰かのベッド。
OHAYO-
OYASUMI
スマホで撮った写真をプリントしてクッション化し、たくさん並べることでインスタレーションを制作する水野さん。アトリエ三月をベースに、ArtStreamやIndependent、SICF、PHOTOGRAPHY展など、積極的に作品を発表されておられます。カラフルなデジタルアートがクッションの形になることで、その記号性から癒しや、日常といったものを見る人に連想させます。その数と、壁面構成のダイナミックさに毎回圧倒されます。