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作品



1997 神奈川県生まれ
2020 日本大学生産工学部創生デザイン学科卒業
個展
2021 「nice meet you」、gallery iro 、東京
2021 「incomplete 」、ニュースペースパ、東京
グループ展
2004~2010 「図工展」、小田原市小学校巡回、神奈川
2021 「calendar room」、gallery iro、 東京
2022 「small painting」、gallery iro、 東京
2022 「あのこのアート」、玉川高島屋、東京
受賞歴
2020 「YES GOOD MARKET」、特別賞、審査員(池田誠氏)
ワークショップ
2021 「似顔絵イベント」、brown sound coffee、千葉
2021 「TOMIOMARCHE」、tomio villege、千葉
メディア
2021 minne、「minneとものづくりと」2021年6月号掲載
つながりは直接目に見えるものではなく、すべての人に複雑に存在している。現代社会における、目で得られる情報により、5秒で一生の出会いが生まれることも、直接出会わなくても、会話を交わさなくても、つながることができたりする。つながりが生まれることは嬉しい事だが、時にそれは不思議な感覚を生み、不安で心が落ち着かなくなる時がある。
つながりの形は自分自身が好むものになるとは限らない。むしろ多くの場合、その関係に不安を覚えている。自分をよく見せたいという欲求から偽装、嘘などで普段とは違う新しい自分を装う。画面越しで見る自分の姿を不安に感じ、カメラのフィルターなどをを通し、理想に近い自分を作り上げ、新たなつながりを形成する。
私たちは、相手とつながる時に様々な問題や誤解を引き起こす。他者に対して不安や疑問が生じ、「違いがある」という事が当たり前ではなくなるからだと思う。考え方や捉え方の違いが社会的に影響を及ぼす事がある。画面越しの情報社会にそれが現れていると私は身をもって感じる。
私自身、高校生になってSNSを始めた時に、会話をした事がない人たちと自分の趣味や、日々の出来事を共有することで、目には見えない繋がりを強く意識するようになった。顔が分からなく、会話が不可能な分、つながることの嬉しさと、目には見えない不安を覚えた。これらは内面的な自分を認知してもらったことで感情が意識化していったものであると思う。自分の中にある様々な面を受け入れるという強い気持ちを抱えながら私自身が形成されていった。
前作の個展のタイトルは「incomplete」とした。中途半端な繋がりが制作のテーマである。制作したものは、時に中途半端な自分自身と向き合い、未完成な自分や新しい自分を見つけるための作品になればと思い描いた。
この情報社会の中で生きる私達の生活で人と人とのつながりを私は目で表している。繋ぐ手段はたくさんある。つながりから生まれる優しいものや不安なものを描き続けている。
まさに「今」の時代のイラストレーションですね。軽いタッチで背伸びしない日常をサラリと描く。クルクルっとなった目元をアイコンにしているのもツボがわかってるな、という感じです。経歴には2020年「YES GOOD MARKET」特別賞、審査員(池田誠氏)とある。さすが池田さん目の付け所がナイスです。これからいろんなコラボでNagisaさんのお名前見るんでしょうね。