鍛冶周作
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作品



【活動履歴】
2019年
UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019 に出展
「藤脇慎吾賞」「飯野マサリ賞」受賞
2020年
gekilin. select group exhibition
" 20 page vol.1" に出展(osaka )
solo exhibition 「untitled」を開催(osaka )
UNKNOWN ASIA 2020 ONLINEに出展
「藤脇慎吾賞」受賞
Independent Tokyo 2020に出展、
審査員特別賞「小暮ともこ賞」受賞
2021年
gekilin. select group exhibition
" 20 page vol.1" に出展(osaka )
solo exhibition 「untitled」を開催(osaka )
Independent Tokyo 2020に出展、
審査員特別賞「田中千秋賞」受賞
UNKNOWN ASIA 2021に出展、
「中島ヒロト賞」「漆崎憲介賞」「西谷月彦賞」受賞
2022年
第66回芦屋市展 平面部門 入選(hyogo)
solo exhibition 「untitled」を開催予定(osaka )
「無意味な線に価値を見出した一級建築士」
普段は一級建築士として設計事務所を構えて仕事をしています。
全ての作品は建築の仕事と並行して制作しています。
建築の線は意思がそのまま図面に書き込まれ、現場に反映され現実に建物や構造物が出来上がって行きます。
すなわち、建築図面に於いて無駄な線など一つもなく全ての線は意味を持って端正に書かれています。
たとえ1cmの線でも縮尺1/100の図面では1mの壁が立ち上がり、現場では様々な事象が連なって皆が行動していきます。
事務所ではデスクで図面を書き、振り返れば床にオイルパステルが散らばっており、建築業務と絵画制作は、ほぼ同時進行で行っている状態です。
私は建築に於ける線の意味を求めるその過程で無意味な線にこそ表現の本質を、
さらに現代アートとしての可能性を信じてやみません。
建築士が無意味な線を描く行為とは、相対し両極に振れる取り組みとして、その行動が現代アート史の文脈に組み込まれ、コンテクストとして成り立つのではないかと考えています。
私にとって建築の仕事と絵画制作は振り子のように揺れ、お互いのバランスを取りながら前進しています。
意味と無意味の相反する行いは過程として同じ事であり、この無意味な線にこそ価値があるのだと感じた瞬間に、自身の手で描き出した作品に心を焚付けられ価値を見出しました。
子供からお年寄りの誰もが使用できる素材として、紙とオイルパステルを用いて、誰にも描けない絵画作品を制作します、色と形の重なりの多様性を表現し、新しい価値を提示しています。
その価値観が広く共有され、現代を生きる、またこれからを生きる人々の財産となる事を望んでいます。
■ コンペフェアに出れば必ず賞をとる実力者。何度も作品を拝見していますし、違うアプローチの作品も見てみたい。例えばきちんと水張りをしたピシッと整ったパネルに描いてみるとか、重厚感のある額に入れてみるとか。オイルパステル以外のピグメントを使ってみるとか。中谷さんの作品の魅力は「写実性からの逸脱」において清々しいほど潔いところだと思います。「出来栄え」みたいな部分をこだわるとコンセプトがもっと浮き出るのではないでしょうか?
■ 見る目を持つプロが癖になる中谷さんの線。一級建築士の反動でも予定不調和の世界でもなく、鍛冶周作審査員のレコメンド評でも書かれていますが、日々「線」に真剣に接しているからこその「線」はどこか超越している印象です。いつまでも追いかけていたい作家の一人です。大きな作品がリビングや寝室にあると家が引き締まる。そんな印象です。
絶妙にいい「線」ですね。日々「線」に真剣に接してられるからこそ生まれる「線」なんですかねぇ。いやーいいですねぇ。