nana endo

  • インスタレーション
  • インタラクティブアート

作品

CV

岩手県生まれ。
神社の家系に生まれ、幼少期より華道や茶道、琴などの日本伝統芸術を嗜む。
小学校一年生から演劇をはじめ、架空の物語を作っては近所の道路や塀に”書ける石”で延々と作った架空の物語の絵を描く日々を過ごす。
日本大学芸術学部に進学し演劇に打ち込む傍ら、海外留学やインターンなどでアメリカやオーストラリアに複数回滞在。
大学卒業後、広告代理店にプランナー/プロデューサーとして勤務し、退職後にアメリカ・オレゴン州ポートランドに移住。
州立大学でカリグラフィーのクラスを受け持ちながら、華道の師範としてフラワーアレンジメント事業を行う。
2011年帰国し起業。
スタートアップ企業の戦略プランナー、米映画の日本プロモーションなどを手掛ける。
2021年より、個人でアート創作を再開し、オリジナル絵本やメディアアート、映画などの創作活動を精力的に行う。

現実と地続きのファンタジーを生み出したい、との思いから、2022年7月に「発光する不思議な流体」を開発し、その流体を活用し”EMERALDA”というメディアアート作品を制作/展示。
以降、様々な「発光体」の開発に取り組む。

2023年7月、NYで開催された展覧会にて「発光する砂利」を活用した体験型インスタレーションの新作”Qi”を展示。
ニューヨーカーの強い興味を惹き、体験希望者が長い行列を成す。

ステートメント・PR

幼い頃から、人間含めた動植物の”命”や”存在”、果ては地球や宇宙、この世の仕組みに、強い興味と疑問を持っている子供でした。
知りたくて知りたくて、科学や哲学の本を読み漁り、大人たちに質問しまくり、当時あった「こども相談室」に電話をかけました。

その作業は、でも、孤独でした。
どんなに友達がいても、家族がいても。

そんな少女だった私は、身近な人の死を経験するたびに、「世界中の誰一人漏れなく、その存在のそもそもは輝くエネルギーなのではないか」という感覚を持つようになりました。
が、この感覚は私にとっては確かなモノでも上手に説明もできず、家族ですら共感と理解を得ることは難しく、私は科学ではなく芸術表現を通じて、”他者との共鳴”をずっと試みてきました。

その後一度創作活動から離れましたが、40代で再び「やっぱり作りたい」と強く思い、創作活動を始めました。

「Qi」という作品は、こうした幼少期からの思考や感覚と、海外で外国人として生活した経験から生まれました。
自身も、他者も、その存在は漏れなく闇を照らす美しい光なのだと、身体感覚で感じてほしい。

この作品タイトルは、日本語の「気」をローマ字読みしたものです。
身体的感覚を伴う体験型インスタレーションアートの「Qi」は、自身の存在と他者の存在、その痕跡と融合を”実際に身体で”感じる作品です。

何人であろうが、何歳であろうが、性別もセクシャリティも関係ない。
自分もあの人も、同じような光り輝く存在だと、感覚でそのカケラでもいいから感じてほしい。
そう思って、作品を作りました。

〜「Qi」作品説明〜
見たことのない景色、初めての体験。
確かに目の前にあるのに、嘘のようなホントの景色。
自分の存在と他者の存在を、暗闇の中の”光”で知る。

暗闇に敷き詰められた砂利。
その中で歩を進めると、自身の足跡が鮮やかに光を放つ。
輝く足跡はゆっくりと光を失っていくが、ほのかな淡い光となり長時間残り続ける。
あなたが去った後も残り続けるそれらの足跡は、暗闇の中次にくる誰かの道標となる。
そうして訪れた幾人もの足跡は混ざり合い、存在の分離を溶かす。

年齢や性別や国籍、人種、言語などに依らない、存在を光として感じるアート作品です。

人は一人では生きられない。

闇を照らすのは、見知らぬ誰かの足跡。
そして、次に来る誰かを照らすのも、あなたの足跡。

実行委員コメント

作品画像とステートメントだけではこの作品「Qi」を理解ができなかったのでサイトに飛んで動画を見て、ようやくわかりました。すごいですね。暗い会場の中に敷き詰められた砂の上を歩くと、自分の足跡が光って残っていくというインスタレーション。塗料会社やたくさんの方々のテクニカルなサポートを経て、ニューヨークでの展覧会も実施されたとのこと。実際に体験してみたいと思いました。

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