作品



1:芸術活動
以下の経緯で獲得した芸術という非言語コミュニケーションツールは、見知らぬ地での寂寥感と無聊の慰めとなった。芸術に熱中することで癒され、生きる力とカタルシスを得た。
1-1:ピアノ/チェンヴァロ/ヴァイオリンに関する活動
三才からピアノ・ヴァイオリンの手解きを受けていた事から、英国における国際ヒストリカル鍵盤音楽学会でのレクチャー・リサイタルやアムステルダム・コンセルトヘボーでのソロ・リサイタルにて好評を博した国際的チェンバリスト天野乃里子氏に師事。数年もするとフォーレンダムに位置するヴィンセンチウス教会での演奏機会を得るまでとなり、J.S.バッハ始めバロック音楽と教会との関連の典麗さに非常に感銘を受けた。加えて天野氏はフランス様式のスペシャリストとしての評価も高く、演奏活動と並行してフランスで初めてオペラを書いた女性作家であるエリザベス・ジャケ・ドゥ・ラ・ゲールの研究を行なっていた。標題を持たず古風なプレリュード・ノン・ムジュレが開始楽章に置かれ,全般的にポリフォニックであるルイ・クープランにも似た作風から「女だてらに衒学者」と形容された彼女の生涯について事細かに教授して下さった。
1-2:油絵/シャドーボックス製作に関する活動
音楽活動と並行して浜本幸子氏に油絵を、Ineke de Bruijin氏にシャドーボックスを師事。浜本氏はB・モリゾやC・モネ等19世紀印象派の恍惚さについて、Ineke de Bruijin氏はアントン・ピック作品を基盤に19世紀オランダについて教授して下さった。休日には両親に連れられクレラー・ミュラー美術館、シャガール美術館、マウリッツハウス王立美術館等へ足を運び、キュレーターに絵画に関わる疑問を発するなどして研鑽を積んだ。又第二外国語となる英語での対話が主であったが、今思えば異国の地にいるという孤独の中で芸術という非言語的なコミュニケーションにカタルシスを感じる自身が確かに存在したのであろう。
1-3:詩作活動(2011)
F.F.ゴッホの明瞭且つ敏捷な筆捌きを詩に起こし「海外子女文芸作品コンクール」で1万点の応募作品の中から「優秀賞」を受賞。同賞の受賞により日本語の優美さへの興味が芽生え、又白樺派を好む母の影響も受けてか当時好んでいたヘミングウェイ、モーム等海外文学に変わり芥川龍之介、三島由紀夫等の日本近代文学を主に拝読するようになり知見の幅を広げた。又詩の紡ぎ出す「真の言葉」が自他を活かす糧となることを知った。
1-4:オペラ活動(2014)
2001年度文化庁芸術インターンシップ研修員兼東京室内歌劇場会員兼日本ヘンデル協会会員兼日本音楽家ユニオン会員であり、東京フィルハーモニー交響楽団の公演で『メサイア』を、オンドレイ・レナールト指揮の東京都交響楽団との共演で『カルミナ・ブラーナ』を歌うなど国内外を問わず活躍されたカウンターテナー声楽家・池田弦氏の推薦を受け、ヨーロッパの秘宝と謳われる名劇場スロヴェニアマリボール国立歌劇場来日公演ビゼー「カルメン」に出演した。ミラノ・スカラ座、ウィーン国立劇場等を手掛け「光の魔術師」の異名を持つフィリップ・アルロー氏演出、世界三大メゾの一人ヴェッセリーナ・カサロヴァ氏主演のもと、初めて触れるフランス語・スロヴェニア語に苦闘したもののオランダ在住時に鍛えた言語習得能力を活かし、又舞台となる19世紀スペイン・自身の役柄であるロマに関する研究を重ね作品について深く考察した。迫害の歴史を持ち「リベルテ(自由)」を渇望する故に各地の文化と融合して優れた独自音楽を生み出したロマから人間の根源的アイデンティティである「音楽の力」を再認識するに至った。
1-5:学校での諸活動
⑴ 音楽活動
① オーボエ演奏活動(2016)
「全日本吹奏楽コンクール」にて銀賞を受賞した吹奏楽部でオーボエを担当。(賞状は高校保管)
② 指揮者としての活動(2016~2018)
学内合唱コンクールにて指揮を務め「最優秀賞」「最優秀指揮者賞」を受賞。L.Bernsteinの映像を研究しつつ自らの解釈も加味し、高い評価を頂いた。
③ 「JYOJI ROCK」コンテスト(2020)
都内の高校生バンドが競う同コンテストにて自作曲により「優秀賞」を受賞。
⑵ 文化祭クラス演劇責任者/「意匠」担当活動(2019~2021)
文化祭クラス演劇の総責任者、学年及びクラスTシャツ、学年目標ポスター、軽音楽部ライブフライヤーの意匠担当を担った。「ノスタルジー」「Leaps」等を主題として製作し、学年TシャツではC.Chaplinの『ライムライト』からインスピレーションを受け、「自身の伝記映画」という主題を用いた。「他者と異なり自己の死は認識できない故に幾らでも美化できる故に、超新星爆発の如く生を受けた我々は命を絶やすときまで其の美しい輝きの最中にいる」という私なりの美意識を軸に仕上げた。
1-6:アート・プロジェクト「Monster Exhibition」(2021)
例年4万人の来場者を誇りパリやニューヨーク、ベルリンへの巡回を行うアートプロジェクト「Monster・Exhibition」への出展権を獲得。日本独自のコンテクストを持ち合わせる「“Kaiju”(MONSTER) 」に対しアーティストが各々の解釈で映像、絵画、造形、建築等ジャンルを問わず表現するという本プロジェクトの主題に対し、A.Senの提唱した人間の安全保障の毀損に繋がる災害や貧困、DV等精神被害に苦しむ弱者の心に潜む「Monster=恐れ」を絵画にて表象化した。
2、その他のプロフィール
・帰国子女(オランダ)
・偏差値73の高校を卒業
・母方の実家が江戸時代から医者の家系、父方の実家が和楽器店である
・JAPAN MENSA会員
・英検準一級
等
孤と忘却の終焉
プロフィールを読ませていただくと、オーケストラに在籍されたり、演劇や海外のアートプロジェクトに参加されたりと多彩な分野で活躍されておられるようですね。 作品画像が3点しかないのでこれだけで芥屋さんの資質を判断するとは難しいです。
SNSや自身のウェブサイトなどを活用して作品をどんどん発信することを期待しております。