松浦知子

  • 絵画
  • レコメンド家入一真

作品

CV

松浦知子(まつうら ともこ)
1992年生まれ。大阪府堺市出身。
大阪芸術大学美術学科版画コース卒業。アトリエe.f.t.勤務。
青年をモチーフに絵や立体作品を制作する。

展覧会歴

個展
2014年 「パーク」 ギャラリーPASTIS
2015年 「うまれた」 ロコロナギャラリー
2018年 「わかりあえない」 iTonen
2022年 「花をもって」アトリエ三月

主な展覧会歴
2019 年  「SICF20」スパイラルギャラリー
     「UNKOWN ASIA 2019」グランフロント大阪
     企画展「ANOTHER THE ALTERNA」gekilin
2020 年  企画展「SCvol.16 NEXT→」 アトリエ三月
2021年 「新感覚ストア」 古着屋JAM
              「第24回1_WALL グラフィック展」 ガーディアン・ガーデン
     「OSAKA LAUGH &ART22021」 大阪中央公会堂
     
受賞歴
2015年 「graniph T-shiet Award 」学生賞
2016年 「ザ・チョイス」 準入選
2021年 「第24回1_WALLグラフィック」 ファイナリスト
      「パーカー・コレクション」SUBARU賞

ステートメント・PR

私にとって絵を描くことは日常の一部で、日記のようなものです。
うまく言葉に変換できないけれど、感じていることを絵で表現して「私が感じてたことってこういうことだったんだ」と再確認することができます。
私の作品はモチーフに男の人を描くことが多いです。
これは自画像のような意味で登場させています。性別や容姿は自分で選んで生まれることができないので私はそこに「自分らしさ」をさほど感じません。自分の作品の中では全て自分で選ぶことができるので、それなら女の人を描くより男の人を描く方が自画像としてしっくりくるので、モチーフに男の人を選んでいます。

1枚目、2枚目の絵の具が垂れている作品は「それはたしか」というシリーズの作品です。
絵の具を垂らし、その境界線をぼかして描いています。
このシリーズは「日々変わっていくこと」について描いています。
いつも行っている店が閉店したり、仲のいい友達が遠くへ引っ越したり、自分や周りの人が歳をとっていったりと日々は常に変わり続けていて流動している感覚が私にはあります。
日々が変わっていくことは当たり前だけどやっぱり少しさみしいと私は感じます。
でもそんな変わっていく日々の中でも自分自身はずっと変わらずここにある!という感覚が私にはあります。
変わっていってさみしいけれど、いつかの楽しかった思い出はたしかにあったものでその事実は変わらない、という感覚です。
この作品は「変わっていくこと」を垂らした絵の具やぼかしで表現し、「たしかにあったもの」をはっきり描くことで表現しています。

3枚目は「花をもって」という作品です。
これは友達といて楽しかったな〜という感情を表現しています。
私は友達と話したりふざけたりすることが大好きで、一緒にいるだけで理屈抜きに楽しいなあという気持ちになります。その感覚がお花を見た時の感覚と同じだと思っています。
お花を見た時も理屈抜きにとても綺麗で見るだけで嬉しい気持ちになります。
なので一つの画面に人の絵とお花の絵を描きました。

審査員コメント(家入一真レコメンド)

眠りと覚醒の間、懐かしさ、寂しさ、そんな感情を抱かせる作風に、心が惹かれました。

実行委員コメント

吉田さん主宰のアトリエe.f.t.に勤務されておられながら、大阪、東京のアートイベントに数多く参加されておられる松浦さん。UNKNOWN ASIA 2029では少年の人形を出展されておられましたね。今回の絵画シリーズ「それはたしか」は、たれやにじみの中に隠れる人物が、人の記憶や思い出のような不確かなものを視覚化しているように見えて印象的です。CAMPFIRE代表、家入一真さんレコメンドおめでとうございます!

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