中谷真理子

  • 彫刻
  • 立体

作品

CV

神奈川県 出身
1992 東京藝術大学美術学部 デザイン科卒業
1992~ギャラリーでのグループ展や個展の他に、屋外インスタレーションやギャラリーではない場所での展示、街づくりアートプロジェクト等に参加
2009~活動休止
2015~活動再開

【主な近年の展示】
2022.11 個展 #1つしかない答えなんかない ART TRACE GALLERY 東京都 両国
2022.1 Introductionー作家がつくるギャラリー ART TRACE GALLERY/東京都 
2021.11 絵画を考える展 ー紙を想うー 工房親-KoboCHIKA-/東京都 
DELIRIUM Vol.3 渋谷ヒカリエ/東京都
.6 The 2nd International Micro Textile Art Exhibition "Scythia"2021
/ Ivano-Frankivs'k, Ukraine
2020.11 個展「みんなの孤育て広場」-Let’s release the isolated childcare site- ART TRACE GALLERY/東京都
.1 take me to your home グループ展 ART TRACE GALLERY/東京都
2019.11「方法と進行」 グループ展  ART TRACE GALLERY/東京都 
.9 No Image 2019 Exhibition出品 CICA美術館/京畿道、韓国
2018.7 MONSTER Exhibition 2018 渋谷ヒカリエ/東京都
2017.4 美術公募団体 アートイマジン芸術小品展 優秀賞 入賞者グループ展/東京都
2016.5 美術公募団体 第2回アートイマジン芸術祭2016 選抜展/東京都
2016.9 第51回神奈川県美術展 入選/神奈川県
2015.6 大野城まどかぴあアートビエンナーレ2015 入選/福岡県

ステートメント・PR

自身のアート活動を1992年~2009年までを第1期、活動休止期間を経て再開した2015年から現在までを第2期と区分している。
育児による長い活動休止期間を経た第2期からは、子供を産み育てる過程に起きる出来事や、とりまく環境についての自身の経験が、作品のテーマとなっている。 子育ての経験は個人的なものではあるが、現代の日本における少子化や養育・教育環境などの社会問題とも密接に関係している事が作品制作の動機付けとなっていて、自身の置かれた環境で感じた事から着想を得て作品制作を続けている。
幼少期の子供服や玩具、靴、おむつなどを用いたソフトスカルプチュアの作品群は、育児環境における、ジェンダー、ワンオペ育児、公共空間からの拒絶など、子供らしさ、をテーマに制作。
学校等で使われた教科書、プリントなどの紙、黒板塗料などを用いた作品群は、青年期までのライフステージに存在する決められたルート(主に学校)、思春期の子供の環境をテーマに制作。

実行委員コメント

ホームページに載っている古着を使った大きなインスタレーションが素晴らしいです。子どもの服、教科書、黒板塗料など、子ども本人はもちろん、親としても身近な素材を用いてアートを制作することで、さまざまな問題提起を無理なくプレゼンテーションされています。SDGsにも呼応しており、時代性も感じさせるアート活動だと思います。

牧野圭 審査員コメント

育児による休止期間、育児をしながらの作家活動、お疲れ様でございました。 「現代の日本における少子化や養育・教育環境などの社会問題」をテーマに制作されているとのこと。 我が家も1歳半の息子がおりますので、作品・SNSでご説明をあげてくださっていた文章に共感することが多かったです。
アート鑑賞一つとっても、地下鉄の乗り換え動線の不便さ、エレベーターでしか移動できないのに常に満杯で乗れないストレス、ベビーカーで回ると人気の展示は作品を近くで眺められないこと(ベビーカー+親のスペースはかなり嵩張るので人気の展示は作品を遠くからしか眺められない)、などなどこれまで想像も出来ていなかったことに日々気付かされております。
中谷さんが示唆してくださるテーマは、「当事者になった人」がより強く共感・共鳴する作品だと思います。 また直接的なコンセプトから乖離してしまい恐縮ですが、中谷さんの作品からは「子どもという存在」への深い愛情を感じました。多くの親が「大きく育ってほしい⇆このまま時間が止まってしまえばいいのに」という矛盾したエゴを抱えているように思います。
中谷さんのソフトスカルプチャーは、コンセプトの社会問題・環境の移ろいを示唆する装置たることはもちろんですが、こうした「子どもという儚く刹那的な存在」をも示唆しているように感じました。 中谷さんの(物理的に)柔らかい作品たちを、自分の息子と共に考え・感じながら拝見したいなと思っております!

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