吉田貴紀
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作品



星野 明日香 | ASUKA
1988 埼玉県出身
2015 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域 卒業
2018 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻 修了
【グループ展示】
2018 「東京芸術大学卒業・修了作品展」 東京芸術大学美術館
「自然じゃないかも / 都市じゃないかも展」 コートヤード HIROO
「IAG AWARDS 2018」 東京芸術劇場
「 アートアワードトーキョー丸の内 2018」 行幸地下ギャラリー
2019 「群馬青年ビエンナーレ 2019 」 群馬県立近代美術館
【個展】
2013 「UNKNOWNS」 ART× CRITICISM ギャラリー現
2016 「IMMIX」 Gallery Barco
【受賞】
2015「ZOKEI 賞」 ZOKEI 展 卒業研究展・卒業制作展
2017「A-TOM 賞」 A-TOM AWARD 東京芸術大学社会連携センター × 株式会社アトム
【ステートメント】
絵を描く事は、思いがけない驚きや新しい発見の連続でできている。
何気なく通り過ぎてしまうような見慣れた物でさえ少し視点を変えると幾重にも変容する。
描いたり、切ったり、貼ったり、目の前に散らばった形や色を再構成していく。
色と形の変奏は私たちの想像を強く掻き立ててくれるだろう。
【制作について】
私は写真や画像をもとに制作することが多い。それは視覚的な整理が付けやすいからかもしれない。
しかし、その写真や画像でさえ視覚からの情報が多く、対象の見慣れた姿をなぞろうと引き寄せられ
てしまう。 その結果、絵を描くことの難しさに直面する。完成されたオブジェを分解することで、
対象の” 色と形” にフォーカスしやすくなるように試みる。バラバラになった形は意味が崩壊するこで、 自由な可能性を帯びる。完全に抽象化する場合もあれば、モチーフの具体性を残す場合もある。
目の前に散らばった形と色の残骸から制作の手掛かりをつかんでいく。
【形について思うこと】
完成された形とは、ここでは普段私たちが目にしている固有のものと考える。
私が” かたち” について考えていることは3つある。
1つ目は、対象が本来もつ自然な造形美である。これは完成された姿をバラバラにすることで、
より抽象化した形が形成される。質感だけをおび、具体的な形をまとはないもの。
質も形も抽象的なもの。アウトラインだけが具体的であるもの。不完全であるが、質も形も具体的な
特徴は残したままのもの。それらのピースを抽出することで、本質を見えやすくさせる。
2つ目は、異なる要素を持った形を組み合わせることで、新しい図像を作り出すこと。
1つ目に述べた様々な特徴を持ったピースを別のピースと組み合わせる試み。
これは、如何に普段見慣れた固有の形に縛られているか。そこから違和感や疑問を感じてもらいたい。
見知った物が新しいものへと変化する瞬間を。
3つ目は、抽象的な形と具体的な形を合わせること。ここでいう抽象的な形とは具体的な特徴がなく、
質や色だけが残っている状態。具体的な形とは、アウトラインである。アウトラインは対象の特徴や
ユニークなフォルムを端的に表している。何か固有のイメージをもつ型に、別の物の質感や色が収まる
ことで、どういったビジョンが広がるのかを試みる。2つ目の様々な物を組み合わせることより、
もう少しシンプルに合わせる対象を限定した。
抽象でも具象でもなく、色と形の面白さが先に目に飛び込むような不思議な絵を描きたいと考えている。
素敵な作品ですね。風景画のような抽象のような画面構成、コラージュなのか描き分けているのかわからない1枚目、2枚目の作品にオリジナリティを感じました。このスタイルであと20点ぐらい作品があればきっとブレイクするのではと思います。製作動画をインスタにアップされるのもお勧めします。原画を見て見たい、と、思いました。
視覚の解放を感じる作品だと思いました。鑑賞者に、描かれた対象物の元々の形を考えさせるのではなく、新しい「何か」を見出させる手法に惹かれました。こちらのイマジネーションを試されている感じもあり、とても面白いです。