内田ユッキ
作品



1994 神奈川出身
2016 多摩美術大学絵画学科油画専攻 入学
2018 フィンランド、アアルト大学 交換留学
修士プログラムVisual Culture and Contemporary Art (ViCCA)
2020 多摩美術大学 卒業
主な展示
2018 スクエア・ザ・ダブル Vol.12、フリュウギャラリー、東京
2018 アタミアートウィーク2018、静岡
2020 Creative Railway、BankART 1929、神奈川
2021 BankART AIR 2021 SPRING、神奈川
2021 1_WALL 24、ガーディアン・ガーデン、東京
2021 「山に帆をはる 宙をつつむ」展、NAZUKARI WARE HOUSE、千葉
2022 長亭GALLERY展2021、東京
受賞歴
2018 ワンダーシード2018 入選、TOKAS、東京
2020 福沢一郎賞、優秀作品賞、多摩美術大学卒展
2020 Creative Railway 入選、BankART 1929、神奈川
2021 1_WALL 24 ファイナリスト、ガーディアン・ガーデン、東京
2022 長亭GALLERY展2021 ファイナリスト、東京
「物の形が変わること」に興味があり、「自分の常識にない形」を探しています。
遺跡のように時間経過で物の形が変わることや、日常的に使っている物の利便性が失われた時の形に
特に興味があります。
最近制作しているシリーズでは、日常的に使っている家具を壊して、それを土で固めて化石にし、「遠い未来に化石として出土したときの形」を探しています。
「自分の常識にない形」を探すようになったのは、フィンランドに留学したことがきっかけでした。
フィンランドは太陽高度が低くて、影が常に長く、それは私の常識にはない感覚でした。
私の中で特に気に留めていなかった当たり前の「影」というものが「特別」なものに見える様になり、当たり前だと思っていたものは、自分ではない大きな力によってこんなにも変わるのかと衝撃を受けました。
その経験から、自然の力や時間の経過、故意ではない破壊など、自分の外側から与えられる力によって変化する形に魅力を感じる様になりました。
身近なところで言うと、蚤の市に遊びに行った時に似た様な感覚です。
どうやって使うかわからない道具があちこちにあるけれど、ひと昔前の人はそれらを当たり前に道具として使っていたのに、風化したり、雨に打たれたりして形を変えて、また時間の経過によって人の知識や考え方が変化することによって、私には使い方のわからない面白い「形」として見えてしまう、そしてそれがなんだか魅力的に見えてしまう、そんな感覚を作品を通じて表現したいと思っています。
コンセプトがとても面白く、新しい視点をくれる作品がとても好きです。髙橋さんの「自分の常識にない形」として出来上がる作品そのものに、どこか可愛らしい空気感を纏っているところもいいな、と感じました。
昨年の1_WALLの作品をWEBで拝見してから、素焼きのようなテクスチャーと不思議な形状、鮮やかなイエローが頭から離れない時期があって、今回お見かけしてとても喜んでいました。 何を素材に制作されているんだろうと気になっていた作品は、日常的に使っている家具を壊して、それを土で固めておられたんですね。 ステートメントも読めて嬉しいです。 「遠い未来に化石として出土したときの形」を探して制作している作家さんが他にいるでしょうか。最高です。