福嶋さくら

  • 刺繍
  • 絵画
  • 審査員賞栗原里菜 賞
  • レコメンド家入一真
  • レコメンド谷口純弘
  • レコメンド松村貴樹

ウェブサイト

https://www.sakurafukushima.com

作品

CV

1987   熊本県生まれ
2012   武蔵野美術大学 大学院造形研究科 美術専攻 油絵コース 修了

主な個展
2022  『 正夢 』( 清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ vol.98 ) 清須市はるひ美術館、愛知
2017  『 一編 』WHITESPACE ONE、福岡
2016  『あしたはさかのぼる』( U-39プロジェクト ) つなぎ美術館、熊本
2012  『blue background』Bambinart Gallery、東京
2011  『from yesterday』Bambinart Gallery、東京

主なグループ展

2021   『Kyushu New Art』博多阪急、福岡
    『佐野直+福嶋さくら+山江真友美』ギャラリー尾形、福岡
    『清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ』清須市はるひ美術館、愛知
2019   『第5回宮本三郎デッサン記念大賞展』小松市立宮本三郎美術館、石川
     世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館、東京
2018   『佐野直・福嶋さくら 二人展』ギャラリー尾形、福岡
2017   『美の鼓動 九州 クリエイター・アーカイブvol.2』 九州産業大学美術館、福岡
    『MABOROSHI EXPERIMENT-マボロシ実験場』佐賀
2016   『シークレット・ドア』Tir na nog gallery、東京
2015     『2015イチハナリアートプロジェクト』沖縄
        『毛布にくるんであたためる』Gallery01、大分
2013   『Recto emotion-刺繍表現に見る今日の作家達-』 日本橋髙島屋美術画廊、東京
            『奄美を描く美術展』田中一村美術館、鹿児島
2011   『アートフェア東京』東京国際フォーラム、東京
2010   『Emerging Artists 2010』Bambinart Gallery、東京
              『KUNST』武蔵野美術大学、東京
2009   『奄美を描く美術展』田中一村美術館、鹿児島
              『CONTINUE ART PROJECT 2009』新潟上越市
           『理化学研究所 学生プロジェクト “EXHIBITION 2009”』横浜理化学研究所、神奈川

主な受賞歴
2022   第19回アートギャラリーホーム展 入選/買上
2021   清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ 大賞/買上
2019   第5回宮本三郎デッサン記念大賞  入選
2013   奄美を描く美術展 入選

レジデンス
2014-6    " 清島アパート" (BEPPU PROJECT)大分県 別府市
2017   " MABOROSHI STAY " (TAKEO MABOROSHI TERMINAL)
       佐賀県 武雄市

ステートメント・PR

■作品のコンセプト
過去の記憶の断片や、その断面から想像するまだ見ぬ未来の景色を描いています。
頭の中の記憶は時間の経過と共に変化し、知らぬ間に色や形を変えて全く新しいものになっていたりします。自分の中で曖昧に変化した日常の一瞬を見つめ直し、形を与え直すことが絵を描くことであり、その像を定着させるように刺繍を施しています。

■素材や制作について
綿布にアクリル絵の具を使って着彩し、その一部に刺繍を施した作品を制作しています。
目止めされていない綿布に水を含ませた上で絵の具を乗せると、色は滲み、乾く過程の中でも色や形を変化させます。対して、刺繍は滲んだり色同士が混り合うことはなく、はっきりした形を維持したまま存在し続けます。
絵の具の曖昧さと、糸のはっきりとした輪郭のコントラストはカメラでピントを合わせたような明瞭さを画面に与えてくれます。

画面の表面に絵の具を重ねて形を作り込んでいく一般的な絵画と違い、
表面と裏面を針で行き来して糸を定着させていく制作工程は、絵の具で表現した空間に深く埋め込んでいくような感覚が生まれ、私にとってとても重要なプロセスになっています。

刺繍という表現を使って、軽さや重み、柔らかさや硬さ、時には透明な液体や光や反射が絵として成立している作品群は、実際に観てもらった方にしか伝わらない実体感が備わっていると思います。
まだチャレンジしたことのない地域で、是非いろんな方に作品を観ていただく機会を与えていただけると嬉しいです。

審査員コメント(栗原里菜賞)

短編小説や詩歌のような作品だと思いました。具体的なシーンを切り取っていながらも、その構図や対象自体が独特で、ぼんやりした部分と、はっきりした部分があって。見たことがないのに知っている風景。いつかの夢で見た景色。上手く言葉にできないけれど、どうしても心を掴まれました。福嶋さんの作品を観賞する時は、文学作品を読むのと同じ脳内活動をしているんじゃないかな、と思います(知らんけど)。オンラインだけでなく実物をこの目で見なければいけない、そんな使命感から個人賞に選出させていただきました。

審査員コメント(谷口純弘レコメンド)

「アクリル絵画に刺繍」という工芸的な手法で、イラストレーションと絵画の間を行き来しながら作品を再作する福嶋さん。風景の切り取り方やソフトフォーカスの手法で、小品から300号までの大型作品まで同じクオリティで描き切るアイデアと、それを具現化する技術の確かさに心打たれました。何より「何気ない日常」にフォーカスできる、福嶋さんの脳内カメラの解像度が。作品の強度を確かなものにしていると思います。全ての作品が詩情にあふれ、絵と向き合う人に愛おしさを感じさせてくれるところが良いです。大好きなクリエイターさんです。

審査員コメント(家入一真レコメンド)

制作意図にもありましたように、刺繍との組み合わせでピントを表現している点がとても面白く、空想の世界に現実を感じさせる、奇妙な感覚を覚えました。

審査員コメント(松村貴樹レコメンド)

描くという行為と縫うという行為が重なり合っているところに強く惹かれました。

実行委員コメント

■ 栗原里菜審査員賞をはじめ数多くの審査員からのレコメンド評価、おめでとうございます。期待通りの新作で来場者を楽しませてくれています。今後予定されている展覧会で福嶋さんの更なる進化を見せてほしいです。

■ ピントの合っていない部分のにじみやボケ具合がとても美しく、また原画を見ると意外とサラッとして軽やかなのが印象的でした。メタセコイアで展示された作品のバックヤードのお話もとても素敵です。生き物を慈しんで描かれていることがとても伝わりました。

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