作品



同済大学(在中華人民共和国上海市) 経営管理学院卒業(経営学修士)
2003年 株式会社クボタに入社、一貫して自社製品の海外営業に従事。
2006年 阪神電気鉄道・ハービス大阪・日本旅行作家協会主催のエッセイコンテストで
佳作入選(審査委員長は故・兼高かおる先生)
2010年~2016年 5年半、勤務先から中華人民共和国上海市に駐在し、中国市場における
市場開拓に取り組む。
帰国後はマネージャーとしてアジア諸国、中東、インド等を飛び回り新市場
の開拓に従事。
2018年 同済大学(中華人民共和国上海市にある国家重点大学)ビジネススクールにて
MBA(経営学修士)取得。
中国の全ての大学において中国語でカリキュラムを履修し、MBAを取得した初
の日本人となる。
アート分野に投資する中国人同級生から刺激を受け、創作への興味を持ち始める。
2020年4月 元々より取り組んでいた文筆や写真といった創作表現への興味が膨らみ、
趣味で撮影していた写真を再開。
2021年10月 大阪市中央公会堂で開催されたClassical photographグループ展に作品を出展。
インドで撮影した写真をベースにヴァンダイク・ブラウン・プリントを用いた
写真作品展示行うきっかけで、インド共和国在大阪・神戸総領事館から後援を得る。
インスタグラムを開設。
2021年11月 インド共和国在大阪・神戸総領事館のニキレーシュ・ギリ総領事から誘いを受け、
関西におけるインド社会の変遷を古典写真で表現する写真プロジェクト
Flows~Indians in Kansai~プロジェクトを開始、仕事の傍らで撮影活動に入る
2022年1月 ホテルニューオータニ大阪で行われた第73回インド共和国記念日式典に招待作家
としてIndians in Kansaiの予告編となる写真作品を展示、インド共和国特命全権大使
及びオランダ共和国総領事他の来賓から大きな称賛を受ける
2022年4月 インド共和国在大阪・神戸総領事館と奈良市が主催する日印友好イベントで、奈良の
古刹・大安寺の獅子吼殿において招待作家として写真を展示、日本政府代表・関西地域
特命全権大使他多数の来賓から称賛を受ける。
インスタグラムのフォロワーが2,000名を突破。
2022年秋は、大阪及び京都等での作品展示を予定。
都市の姿を様々な角度から写真で切り取り、メトロポリタニズム(大都市主義)を再考する、
Rethink Metropolitanismと題した写真作品群を制作しています。
この十数年、仕事で主に中華圏、東南アジアや中東などを飛び回って仕事をする中で、
海外諸国の猛烈な経済成長を目にしてきました。
最も変化したのは中国で、高層建築のラッシュが空を埋め、急激に都市化していくそのさまは、バブル経済崩壊から抜け出せず、経済成長が止まった日本とは真逆の様相を呈していました。
コロナになって海外に仕事へ行くことが無くなり、ロックダウンした大阪の街を歩き、
元々十数年趣味で写真を撮っていたこともあり、記録がてらに写真を撮るようになりました。
コロナによって繋がらなくなった世界のせいで廃墟と化した民泊施設、ホテル、潰れた商店、或いは郊外へと移り住んでいく人々を目にする中で、高密度に集積し、利便性を高めることが是とされた都市の在り方が大きく変容しつつあると感じた。
今回応募する作品群の着想を得たのは、この頃です。
大阪は世界都市と呼ぶに相応しい都市の規模を有していながら、上海や香港、北京、シンガポール、ニューデリー等の激しい競争が繰り広げられる都市と違い、誰もが、何となく楽しく生きていける、独特なユルさを有している。
これは東京には無い、大阪の魅力です。
お笑い等のイメージが先行しがちですが、大阪は古来より日本中の物資が集まる都市であり、芸術が花開いたメトロポリスだった。
そこに生きる人々にはメトロポリタンとしての風格がある。
大阪という都市を写真で切り取り、世界との対比を表現することは出来ないか、そう考えました。
創作活動には一貫して興味があり、文筆で賞を取った時期もありましたが、日々に忙殺され取り組めていませんでしたが、四十代にさしかかり、創作意欲が頭をもたげました。
私は芸大卒でもなく、創作歴こそ短いものの、海外で仕事をする中で各国の都市化、文化、歴史等に関する独自の知見を蓄積してきました。
また、日本語・英語・中国語といった複数言語を駆使して思考し、作品を制作できるのは私の大きな強みだと言えます。
本作は、未だアブストラクトな状態にありますが、私のライフワークとして、現代を切り取り、表現する写真芸術へ昇華させ、ひいては、大阪の芸術振興に貢献したい。
どうか、私に創作のステージを引き上げる、更なる活動の場を頂ければ幸いです。
■ビジネスマンとして中国に赴任、現地でMBA取得、文筆業で賞を獲得と社会人として素晴らしいキャリアを重ねながら「写真」にトライされている谷さん。モノクロームで、寄りの構図の写真が、リアルな大阪の今を切り取っていると思います。撮影はデジタルでしょうか。インスタグラムのなかに靱公園が入っているのを見つけて、ニヤリとしてしまいました。
■ステートメントの中にある大阪のメトロポリタンとしての考えにはメタセコイアアートフェアの考えに近いものがあります。仕事の合間にできるだけ写真展に出かける、公募に応募するなどは既にやっておられるかと思いますが、引き続きインプットとアウトプットを連続されてはいかがでしょうか。また、具体的に場所をジオタグつけるはいかがでしょうか? somewhereだと写真を観る分には良いですが、どこで撮影したか分かるとさらにセグメントされて第三者の目に止まりやすいかもしれません。