作品



1977年 鳥取県生まれ
2001年 大阪教育大学卒業
主な展覧会
2006年 トーキョーワンダーシード トーキョーワンダーサイト 東京
2010年 answer 海岸通りcaso 大阪
2012年 460人展 名古屋市民ギャラリー 名古屋
2013年 千代田芸術祭 アーツ千代田 東京
自分の作品は、色と動きによって構成されています。また意識と無意識に興味があり、その関係性を絵画において表現しようとしています。無意識的にできる形や動きによって、新しい形や流れが生まれ変化に繋がっていきます。自分が意識しないで選択したことによってその後の流れや動きが変わっていくこと。時間をおいて見た時に、自分の選択を違った視点で見ることができ、違う意味を与えることができます。何を持って正しいとするのか、どの方向に向かっていくのかは、選択次第で変わっていきます。はっきりと意識していないことで、なんとなく気づいていることや、分かっているけども動き出せないようなことなど、必ずしも考えと動きが一致していないかも知れません。しかし動きを繰り返し、自分と深く向き合うことによりことにより分かる瞬間が来て、それを指針として進んでいくことができます。その動きやスピードの変化によって出来てくる形や色が混ざり合い、新しい形や色になります。
作品それぞれは、再現性のないその時の自分が表出されたものです。言葉にならない感情や感覚を画面の中に定着させることを試みています。不意に出会う出来事やその時に受けた衝撃を作品に表したいです。自分が予期していないからこそ、余計に強く印象に残ったり、感じたりすること、忘れられないようなもの。作品自体がそういうような存在になればと思います。言葉にできないけれど確固としてあるもの、言葉にしてしまうと違うものとなってしまうもの、言葉にする前のものを意識するようにしています。そのためには、自分が普段から気づくことができるかどうかが大事になってくると思います。日々の何気ない生活を重ねて生まれてくるもの。自分のフィルターを通してその時の今を表現していきたいです。
「色と動きによって構成され」、「意識と無意識の関係性を絵画において表現しようとする」というステートメントのとおり、hukrittさんの作品はカラフルな動きに溢れた抽象画が並んでいます。擦ったり、削ったりしてできる作品には独自のリズムを感じることができます。あと一息、hukritt さんの作品はこれだという特徴が生まれてくればより強いプレゼンテーションになるのではと感じました。より大きなサイズの作品を制作されてみてはいかがでしょうか。