作品



2014年3月 滋賀大学教育学部附属中学校 卒業
2014年4月 私立比叡山高等学校 入学
2017年3月 私立比叡山高等学校 卒業
2018年4月 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻 入学
2022年3月 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻 卒業
現在、株式会社人間でインターン生として活動中。
私は美術大学の卒業制作で、言葉の表現を物質化する「モアユーモア」というプロジェクトを提案した。ユーモアとデザインを切り口として新たな考え方のできる装置やコミュニケーションツールを制作し、多くの人に体験してもらった。その中で、この活動が人にどう影響を与えるのかを模索している。
「言葉の表現を物質化する」とはどういうことか。
例えば、「図に乗る」という言葉であれば本当に図形の上に乗っているかのように見える椅子を制作し、また「文句をつける」という言葉であればポップに文句をつけられるシールを制作した。
このように嫌な言葉をあえて違った意味で捉え物質化し、ユーモアに変換することで誰かの言葉や行動によって傷つけられた時の考え方の一つとなるのではないかと私は考えている。近年、コロナ禍やSNSの発達から、一般人であっても誹謗中傷を受ける人が増えてきていると感じる。言葉で傷つけあうことが避けられなくなっていている世の中で、言われた言葉をどう捉えるか、変換するかが大切だと私は考える。
そこで、言葉をそのまま物体にすると人はどう思うのか。そこから生まれるユーモア性について研究を重ねた。
学内展示や21世紀美術館で行った卒業展示では、自身が作り上げた言葉の表現を物質化したものを見て体験してもらった。その中で自身の作品が人の目に触れ、見た人が何かを思い、その場で会話が生まれる様子を見ることができた。それはまるで、私の作品が他の誰かの経験に入り込んだかのようで、とても興味深く感じた。
これからも、たくさんの作品を生み出し、人に体験してもらいたいと考えている。その一歩として、今回のアートフェアに参加させていただいた。
表現発表のアートフェアにメタセコイアを選んで頂きありがとうございます。人間さんはモアユーモアを掘っていくには最適の職場ですね!高山さんの視点と卒業制作アンケートがとても面白くどんなリサーチが得られたかとても気になりました。環境デザイン、コミュニケーションアートの作品やリサーチを人が観れる工夫を重ねることをお勧めします。いわゆる「これが作品です」というのではなく、そこに至るプロセスとか変な思考も含めての作品だと思います。頑張って!