松川修平

  • プロダクトデザイン

ウェブサイト

http://honnogakkuu.base.shop

作品

CV

2016年卒 大阪市立大学(現大阪公立大学)文学部表現文化コース
2016年~現在まで、紙器設計・製造会社に勤める
2021年9月 個人でホンノガックーを作成
2021年9月 大阪府箕面市の「SUPER FUNKASTIC MARKET」にて初出展
兵庫県宝塚市の「ブックストア アルペジオ」とコラボイベント

ステートメント・PR

ホンノガックーは本の表紙を飾るために作成した、文庫本がそのまま収まる紙製の額です。フレームで囲むことによって、見慣れた表紙でも、ただ本を立て掛けて飾るのとは異なる印象が生まれます。また、物理的な紙の本の厚みと、中に詰まっている言葉や物語の厚みによって特別な奥行きが感じられます。紙器設計の経験を活かして個人で作成、販売しています。ここでは、ホンノガックーを通して自分なりに目指すべき、紙器パッケージの在り方について書きたいと思います。普段、仕事としてパッケージ設計に携わっていると、包装容器の材料として紙が選ばれる理由がよく理解できます。なぜなら、紙器は安い費用で大量生産が可能で、印刷や表面加工との相性も非常に良く、輸送や再生利用にも優れているからです。しかし一方で、販売促進のツールとして都合よく利用された紙器パッケージが氾濫しているのも事実で、その短絡さに違和感を覚えることもあります。とにかく「売れる」パッケージというものを求めるあまり、肝心の中身の商品の魅力や価値を引き立てることが疎かになっている気がするのです。そこで、紙で本の額を作るというアイデアは、過度な消費を促すものとは異なった紙器の在り方を自分なりに表現できると思いました。学生の時に読んで大好きだった本が、大人になってから部屋の壁を飾るかもしれない。そんな緩やかに時間を飛び越えるような消費が、紙器にも可能だということを確かめたいのです。因みに、インスタグラムに投稿している本の表紙はそれぞれの出版社に書影使用の許可を得ています。表紙だけを都合よく利用するのではなく、作者や出版社、内容について紹介することで少しでも紙の本の魅力を引き立てることこそ、ホンノガックーが目指すべきところです。

実行委員コメント

メタセコイアのポートフォリオレビューにもご参加いただき、ありがとうございました。そこで見せていただいた、「本の表紙を飾るために作成した」プロダクツ「ホンノガックー」は、その場で買取させていただいて、チグニッタで販売していますが、家にたくさんあるであろう「文庫本の表紙」をアートとして改めて意識させる素晴らしいグッズです。お店でそのアイデアに一目惚れされて買われる方も多数で、白いバージョンは早々に売り切れ。追加入荷をお願いします!

Translate »