作品



1992東京藝術大学美術学部 デザイン科卒業
1992~第1期活動開始、個展多数
1997~屋外インスタレーション・アートプロジェクトに参加
2009~活動休止・構想期間
2015~第2期活動開始
大野城まどかぴあアートビエンナーレ2015 入選
美術公募団体 アートイマジン芸術祭2015 入選
第51回神奈川県美術展 入選
2016 美術公募団体 第2回アートイマジン芸術祭2016 選抜展
パッチワークインスタレーション展示 東京都内小学校
2017 美術公募団体 アートイマジン芸術小品展 優秀賞
2018 MONSTER Exhibition 2018 渋谷ヒカリエ 東京都 渋谷区
2019 No Image 2019 Exhibition出品 CICA美術館 韓国
「方法と進行」 グループ展 ART TRACE GALLERY 東京都 両国
2020 take me to your home グループ展 ART TRACE GALLERY 東京都 両国
ZERO展 入選 大阪市立美術館 大阪府
Arte viviendas展 ART TRACE GALLERYラテンアメリカ展 コロンビアCasa Ducuara
個展「みんなの孤育て広場」-Let’s release the isolated childcare site-
ART TRACE GALLERY 東京都 両国
2021 The 2nd International Micro Textile Art Exhibition "Scythia"2021
Ivano-Frankivs'k, Ukraine
アートカクテル主催第4回公募展 gallery MOUTH 20賞 アートカクテル 大阪府
DELIRIUM Vol.3 渋谷ヒカリエ 東京都
企画展 絵画を考える ー紙を想うー 工房親-KoboCHIKA- 東京都
2022 Introductionー作家がつくるギャラリーグループ展 ART TRACE GALLERY 東京都 両国
自身のアート活動を1992年~2009年までを第1期、活動休止期間を経て再開した2015年から現在までを第2期と区分している。
第2期からは、子供を産み育てる過程での自身の経験が作品の核となっている。扱うテーマは、現代の日本で子供を産み育てる過程に起きる様々な出来事や、とりまく環境についてである。自身の子育ての経験は、少子化や養育・教育環境やジェンダーなどの日本の社会問題とも密接に関係している事が、作品制作の動機づけになっている。
主な作品の形態
古着の子供服やオムツ,制服などに綿等を詰めて造形したソフトスカルプチャや、立体、半立体の壁掛けオブジェ。
学校などで実際に使用された教材、テスト、プリントなどの紙を素材として、コラージュ、黒板塗料でペイントした平面作品、半立体作品。
また、それらを組み合わせたインスタレーション。
Hidden passion
Yシャツ、綿、スパンコール、グルー、樹脂、ビーズ等
450×250×250(㎜)
おとなしく、物事に対して消極的で無関心だという印象を与える人でも、その内面をよく見つめると、計り知れないほどの情熱を何かにそそいでいるのかもしれない。自分や他人が無気力だと感じる時、本人ですら忘れかけていたかもしれない内に秘めた情熱に目を向けてみてほしい。
幼き日と通り道
紙(教材プリント)にアクリル絵の具、メディウム、グルー
330×500×50 (㎜)
素材に、学校などで実際に使用された学習プリント・テスト・教材を使用してコラージュ。
多くの男の子が幼少期に夢中になって遊ぶ、レールに電池で走らせる電車のおもちゃをモチーフとしたプリントとペインティング。
幼少期から、青年期への時間の重なりと、取り込まれていく社会との関係を表した作品。
1つしかない答えなんかない
600×900(㎜)
・キャンバス木枠にスチレンボードをハメ込み
・スチレンボードに学校などで使用されたプリント、テキストなどの紙をコラージュし、黒板塗料、パステルでペイント
この作品は、学校の象徴ともいえる黒板を模している。現代の日本では義務教育が徹底していて学習環境は恵まれているといえる反面、様々な問題も潜んでいる。学校が厳しい環境だと感じながらも頑張っている子供たちへ、エールを送る。
■ 子供服やオムツ、制服、学校のテストやプリントなど、身近な素材を加工してアート作品を制作する中谷さん。自らが母親になったことで、現在の日本の子育てを取り巻く環境を見つめ直すというコンセプトにはぴったりの素材だとおもいます。思いを外に出せない子や、学校生活に馴染めない子どもたちにアートを通じてエールを送る、素敵な取り組みだと思います。
■ 子供を産み育てることが大変な現代社会において、子供たちが触れてきたもの、使ってきたものを通して子供たちが過ごした時間、子供たちと過ごした時間の痕跡を残す印象を受け興味深くHPやインスタグラムを拝見しました。実際にもっと作品に触れ、作品を知ることで頑張っている子供達にエールを送るという中谷さんのメッセージが理解できたのかもしれませんがまだそこまで理解が到達しませんでした。この活動がさらに子供たちが美術に触れるモチベーションや機会創出になることを願います。