作品



経歴
1990年 大阪府生まれ
2015年 桑沢デザイン研究所夜間部 卒業
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 修了
2018-2019年 清華大学(北京)交換留学
現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 在籍
展覧会
2021 未来可期的日本新鋭藝術家們(上海梅龍鎮伊勢丹、上海)
2021 江原梨沙子・大谷陽一郎 2人展「孤帆の遠影」(MONTBLANC銀座本店, 東京)
2021 ミライノシブヤウィーク(渋谷西武、東京)
2020 DenchuLab.2019(旧平櫛田中邸アトリエ, 東京)
2020 いんすぴ展(パークホテル東京, 東京)
2019 アート解放区DAIKANYAMA(Tenoha代官山, 東京)
2018 BAY ART(MixC Shenzhen Bay, 深セン)
2018 Art Expo MALAYSIA(クアランプール)
2018 crossword(代官山T-SITE, 東京)
2017 みなとメディアミュージアム(百華蔵, 茨城)
2017 IAG AWARD EXHIBITION(東京芸術劇場ギャラリー, 東京)
パブリックアート
MixC Shenzhen Bay, 深セン
出版
2017『雨 大谷陽一郎作品集』(リトルモア)
2021『かんじるえ』(福音館書店)
受賞歴
2020 NONIO ART WAVE AWARD グラフィック部門 グランプリ
2019 DenchuLab.2019 採択
2018 東京藝術大学修了制作 サロン・ド・プランタン賞
2017 IAG AWARDS IAG奨励賞
従来のタイポグラフィから離れ、組版や線行から文字を解放した手法をとることで、物質的に言葉を捉えてきた。文字同士の新たな関係性を取り結ぶことで、文字がもつ表現の幅を拡張することを試みる。作品タイトルの「texere」はラテン語で「織る」を意味し、「テキスト」「テキスタイル」「テクスチャ」という言葉の共通の語源である。言語体系における文法性に従って言葉を選択するという行為からテキストには「織る」という意が含まれているが、視覚的に言葉を織っていくことで即物的なテキストとしてこれらの作品を提示する。シルバーペイントで描いた文字と地の関係は曖昧で読み取りにくい。一方で、絵の具の凹凸から生まれる影や光の反射により文字が浮かび上がり、鑑賞者の立ち位置によって文字は豊かな表情をみせる。形と意味、言葉と物質、見ることと読むことの間にある相互的な関係を探求する。
タイポグラフィをグラフィックデザインから解放し、絵画の中で蘇生させるという新しい手法のアートに取り組む大谷さん。作品タイトルの「texere」の解釈を読むと「テキスト」に「テクスチャ」を与えるという手法が、銀色のキャンバスの上に結実しています。「シルバーペイントで描いた文字」とありますが、繰り返し現れる「空」という文字が全て手書きなのでしょうか?コピペのように並び、重ねられ、凹凸のシルエットで死主張する「空」がすべて手書きとは俄に想像し難く。ぜひ原画をみたいです。