桜井 旭

  • 絵画

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作品

CV

1996  兵庫県明石市生まれ 
2020  金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油画専攻 卒業
2022  金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程絵画専攻油画コース 修了
現在   金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期過程美術研究領域絵画分野 在籍

個展
2020 
「on the way」Gallery TK2・東京
2019 
「MEMENTO」カフェノマドライフ・石川
「missing you」space2*3・東京

グループ展
2022
「ゆとりの坩堝 vol.2」銀座中央ギャラリー・東京
「WHAT CAFÉ × WATOWA GALLERY EXHIBITION -DRIVE UP!-」WHAT CAFÉ・東京
二人展「Lint of life」LIGHT HOUSE GALLERY・東京
「卒展セレクション」金沢アートグミ・石川
「WATOWA GALLERY EXHIBITION “THE SELECTED vol.2”」elephant STUDIO・東京
「コロニス展」Gallery ARK・神奈川
2021
「ART Taichung台中藝術博覽會」台中日月千禧酒店・台湾
「élaboration」TRiCERA MUSEUM・東京
「金魚空間9周年記念展 星野有紀×永田優美×桜井旭」金魚空間・台湾
「ARTAOTA」コワーケーションスペース九条湯・京都
二人展「溶けあう視点」カフェギャラリーミュゼ・石川
「ゆとりの坩堝」銀座中央ギャラリー・東京
「Vigor2021 GALLERY ART POINT推薦作家美大選抜展」GALLERY ART POINT・東京
2020
「未来展-日動画廊 美術大学学生支援プログラム-」日動画廊・東京
2018
「さみくならみい展」メロメロポッチ・石川
「第92回国展企画展示」国立新美術館・東京

コンペティション
2020
「第1回絵と言葉のチカラ展」入選
「金沢美術工芸大学卒業・修了制作展KANABIクリエイティブ賞2021」学長賞(作品買上げ)
「第2回ARTIST NEW GATE」入選
2021
「FACE2022」入選
「第38回FUKUIサムホール美術展」入選
「2021美の起原展」準大賞
「第1回奥野ビルギャラリーズアート展」佳作賞
2020
「神山財団 芸術支援プログラム 第7期生」選出
「第38回上野の森美術館大賞展」入選(賞候補)
「金沢美術工芸大学卒業・修了制作展KANABIクリエイティブ賞2019」招聘審査員特別賞
2019 
「第5回工芸とアートの金沢オークション」JR西日本賞
「三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生」選出
2018
「第35回FUKUIサムホール美術展」入選
「第24回2018公募:ふるさとの風景展in喜多方市」入選

その他
2022
「建設中の病院内壁画制作」重城病院(千葉・木更津)
2020
「KCoA SUPPORT PROJECT」金沢アートグミ(石川・金沢)
「2019年度三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生展示」新丸ビル(東京・丸の内)
「三菱商事アート・ゲート・プログラム第46回チャリティー・オークション」三菱商事ビル(東京・丸の内)
2019
「三菱商事アート・ゲート・プログラム第45回チャリティー・オークション」三菱商事ビル(東京・丸の内)
「第5回工芸とアートの金沢オークション」石川県政記念しいのき迎賓館(石川・金沢)

ステートメント・PR

私は「多元的リアリティーの絵画表現」という研究テーマのもと、主に油彩を用いた研究を行なっています。哲学者であり社会学者のアルフレッド・シュッツが提唱した「多元的現実」という現象学的社会学における概念に影響を受けつつ、現場に赴きその場でスケッチを行い、イーゼルを立てキャンバスに描いていく手法により、描く環境と自らの時間を共有させた絵画表現を実践しています。私にとってのリアリティーとは、現実の対象と対峙することでしか得られない感覚です。本研究における制作プロセスでは、現実の視界に対して視点運動、空間感、空気感、臨場感の確認を習慣化しつつ触覚的なアプローチや時間的な変化の観測を加え、リアリティーの多元化を試みています。私の作品は、様々な弊害ともいえる環境に晒されながらも現実と対峙し、他者とのコミュニケーションや世界の捉えようのなさを内包する「多元的リアリティー」についての思考の痕跡とも言えます。
提出作品のうち2点は、私が在学している金沢美術工芸大学の構内各所にて実際にイーゼルを立て、現実の対象と向き合いながら、キャンバスに描いていくという徹底した現場制作を行った一連の絵画作品です。新型コロナウイルスの影響により、移動の制限が厳しい現状と2023年に大学がキャンパスを移転するため現校舎がなくなるかもしれないという思いから、大学をモチーフにしました。更に、ただ単に大学そのものを描くだけではなく、大学をある消えゆく町と仮定することで、私自身の日常的な視点とは別の視点を持つことで、大学を捉え直す契機となりました。これらの一連の絵画を「The disappearing city」と題し、描き始めた順から番号を付けております。また、この制作は2021年5月頃から現在に至るまで、断続的に続けており、大学が取り壊されて無くなるまで、シリーズ作品として描き続けたいと考えております。
また、現在私には6年間ほど共同生活をしているパートナーがいます。パートナーも私と同じように絵画を制作しており、2021年8月と2022年3月に私とパートナーによる二人展を開催しました。提出作品の窓がモチーフの作品は、二人展に出品した作品のひとつです。全く異なる人間、作家が生活を共有することで、価値観や絵画における表現に互いに影響を与え合い、変化していることを、家の中や二人で行った場所などの「日常」をモチーフにした制作を通して表現しております。

実行委員コメント

「多元的リアリティーの絵画表現」というテーマをもとに、キャンバス移転が決定している母校、金沢美術工芸大学の校内を描くというテーマで描かれた作品がすばらしいです。古ぼけたリノリウムの床に写り込み光や、階段の踊り場の構図に、ここで長年学生が作品を制作していた歴史や思い出というものも封じ込めているようです。ナンバリングされシリーズ化された作品をまとめてみてみたいです。

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