ERINA MUKAIJO

  • デジタルアート

作品

CV

2018年アジアデジタルアート大賞展(福岡 アジア美術館)
2019年MvVO AD ART SHOWS
2019年EWAAC/EWAL London Premier Exhibition
2021年「若手アーティスト作品展示プロジェクト」河口湖 音楽と森の美術館
2021年 デジトーマ(奈良藤間家住宅 NFT展示)
2021年 村主財団令和3年度助成 「HILDEGARD」開催(グラフィックアート X 現代電子音楽のコラボレーション)
2021年 月刊「アートコレクターズ」7月号掲載 
2022年「World Art Dubai」ドバイアートフェア
2022年サンワカンパニーアートアワード ショールーム展示
2022年XANALIA NFTArt Awards 2021 XANALIA特別賞

ステートメント・PR

私の作品は「コラージュ」ではなく、フランスの社会人類学者のクロード=レヴィ=ストロースが
提唱する「Bricolage」というコンセプトで作られています。(「野生の思考」より)
「Bricolage」とは既知のもの同士を本来の意味からずれたところで組み直し、新しいものを
発見するという意味です。
また、美術の流れでいうと、よく見たら誰でも見たことのあるモチーフの集まりなのに、
出来上がると全く違う何かが現れるというのはヨーロッパ絵画や国芳の「騙し絵」に通じる表現です。

私がしていることはインターネット上に溢れかえる膨大な情報(データ)を集め、拾い、
そして組み合わせ新たなモノに組み上げる、データ上のブリコルール(器用人)です。

更に、バラバラと存在するモチーフ(情報)が組み合わさって別の意味のものになるということは
科学の世界でいう粒子が集まって物質というものが存在するという視点から見ても共通性を
感じ、このブリコラージュという手法を使っています。

今私たちの目に見えている形は、そのものではない何か別のものでその形状をたまたま
作っているにすぎない。「今見えている世界」とは、なんだかとても不安定でもあるし、
そして奇跡の一瞬なのでしょう。

この手法を使って今回制作したい作品は「現実のパラレルワールドからの風景」をイメージした
作品です。

現代はマインドフルネスや瞑想といった「自分自身と向き合う時間」を日常に意識的に取り入れる
ことが当たり前となっており、そのためのツールもたくさんあります。
私はアート作品を日常の生活に取り入れるというのも私は瞑想と同じような効果があると考えて
います。日本人は床の間の掛け軸を来客や季節によって換えて作品と向き合い嗜む文化が
もともとありますし、それはオフィスという、ある意味日常でもあり、非日常な空間でも
ある場所に置いても同じ効果があるのではないでしょうか。
今回制作する作品もそういった意味合いを持つ作品にしたいと考えています。
一瞬、見慣れた夜景のような、でもよく見たらこの世界はなんだろう。。?
日常と少しだけ感じる非日常。
その不思議さを感じた瞬間から始まるのは、自分自身との対話です。
それは一瞬の瞑想だと考えます。
どこかで見たことがある風景。でもよくみると見たことがないし
そもそもそれは「風景」にあるはずのモチーフではないもので構成された景色。
見るたびに、どこかで見たことのある懐かしさとでも見たことがない世界を見る不思議さを
感じる景色。
作品を見るたびに少し観入ってしまう。自分の記憶を辿ってしまうような景色。

そして展示はフィジカルな会場の場合銀塩プリントしたものを展示するのですが、NFT化させた作品のモニター投影、プロジェクター展示でも良いかと考えています。
データ作品は今後データでの展示(VRなど)が主流になるとしたらこのデータをフィジカルに展示するのはここ数年になるかもしれないと感じています。

実行委員コメント

とても美しい作品です。「現実のパラレルワールドからの風景」と題し、蝶や花や自然のオブジェを組み合わせた「ブリコラージュ」の手法で人物や動物のマスクがプリントされています。全てモノクロームで制作されたところに作者の美意識を感じます。NFTでも話題を集めそうですね。

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