作品



大方岳
学歴
2020年 山梨学院大学 国際リベラルアーツ学部
国際リベラルアーツ学科 美術専攻 卒業
2018~2019年 オーストラリア カーティン大学
交換留学 美術理論や先住民について学ぶ
職歴
2021年-現在:イベントスペース結:管理人
2019年-現在:AIRY(アーティストインレジデンス山梨) コーディネーター
展覧会・出品
2022年 1月 渋川アートリラ2022 アーティストインレジデンス選出作家 (群馬
県渋川市)
2021年 12月 アートフェス 結フェス インスタレーション設置 (山梨県甲府市)
2021年 9月 二人展 惑星 ギャラリーAIRY(山梨県甲府市)
2021年 8月 グループ展 NAZE 出展 富士川クラフトパーク(山梨県身延町)
2021年 5月 個展 Lonely-Lovely R/SHOEI(山梨県甲府市)
2020年 2月 個展 EXHALE ギャラリーAIRY(山梨県甲府市
私のアーティストとしてのリサーチは常に自分の感じてきた
疎外感や孤独、不安からはじまります。様々なテーマで作品を制作したり展示をしますが共通していることはそれらのことが私の内的な体験からきているということです。自分を分解することで社会的なコンテクストの中に作品を表現することを試みています。個人の経験の中で制作の大きな動機となっているのは自分の持つパニック障害という精神障害です。絵を描くことや何かを表現するという行為はそれ自体の作業療法的な効果と自分の内面の具象化というプロセスが伴い、私にとってもっとも最適な生き抜き方でした。常に個人を出発点としているためすべての作品において人々はそれぞれの主観というファンタジーの中に生きているという前提があります。
今回の提出作品は祈りをテーマにしています。障害と付き合う過程で私に必要だったのは自分の考えを不安からそらしてくれる存在でした。そしてそれはキャンディ、音楽、植物といったものでした。それらを求めそして不安と取り除いてくれるようにと望むことはまるで祈りのようなプロセスでした。
絵を描くことを作業療法として、ご自身の「パニック障害」に向き合っておられる大方さん。キャンディ、音楽、植物といった自らの不安から気持ちをそらしてくれるものを、愛おしさを込めて丁寧に描くことで前に進んでいく、そしてその過程を作品としてたくさんの方に見ていただけるということはとても大切なことだと思います。