葉栗里

  • 彫刻
  • 立体

作品

CV

2011 第6回 翔け!二十歳の記憶展 グランプリ 受賞
    愛知県立芸術大学 美術学部 美術学科 彫刻専攻 卒業
    愛知県立芸術大学 桑原賞 受賞
2012 個展「葉栗里展」CBCスタジオギャラリー (愛知)
    個展「Fresh2012葉栗里展」伊勢現代美術館 (三重)
    愛知県立芸術大学 学生優秀賞 受賞
2013 個展「Fresh 2014 葉栗里展 -ここはたしか このあいだも きたとこだ-」伊勢現代美術館 (三重)
    個展「葉栗里個展-かすかなもくずたち-」LAD gallery (愛知)
    愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 彫刻領域 修了
2014 GEISAI#20 チームラボ猪子寿之審査員賞 受賞
    個展「GEISAI♯20 猪子寿之審査員賞受賞者展」Hidari Zingaro (東京)
    第9回 TAGBOAT AWARD 小山登美夫審査員賞 受賞
    個展「ゆめのなかでなく」gallery+cafe blanka (愛知)
2015 TOKYO DESIGN WEEK 2015 ASIA AWARDS アート部門 セミグランプリ 受賞
    横浜アートコンペティション 桑久保徹審査員賞 受賞
2016 個展「view」JILL D' ART gallery (愛知)
    個展「まにまに」NANATASU gallery (東京)
    トーキョーワンダーウォール2016 立体映像部門 入選
2017 個展「ここにゆる」NANATASU gallery (東京)
2018 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka シーズンラオ審査員賞、イグナティウス・ヘルマワン・タンジル審査員賞、吉田達司レビュアー賞 受賞
    六甲ミーツアート 入選 (兵庫)
    個展「しんこきゅう」JILL D'ART gallery (愛知)
2019「ART KAOHSIUNG2019」city sites Kaohsiung (高雄/台湾) 
   「Retrospect. Repose. Redefine.」dia.lo.gue art space (ジャカルタ/インドネシア)
    個展「Exhibition by Haguri Sato」 Albergue SCM (マカオ) 
2020 個展「たまゆらの」JILL D’ART gallery (愛知)
2021 Any Kobe with Arts 大賞・ターナー賞 受賞
    日本芸術センター彫刻コンクール 入選
2022 個展「I got up in the dream」刈谷市総合文化センターアイリス展示ギャラリー (愛知)

ステートメント・PR

楠(くすのき)を彫り、アクリル絵の具で着彩する木彫作家。人間の形をメインに、他の生き物などのモチーフを組み合わせる構成が多く、不思議な世界を醸し出す作品を制作している。
木を彫る際には一木造ではなくパーツごとに木を組み合わせる技法を用いており、木彫でありながら軽くふんわりとした印象が特徴。着彩については薄く溶いたアクリル絵の具を何度も重ね塗りすることで、カラフルでありながら木特有の色味や木目を活かした抑えめなトーンとなっている。
自分がイメージした生き物を木の塊から彫り出す過程において“ただの木の塊がある”という認識から“何者かがいる”と認識が変わる瞬間に、一番の喜びを感じながら制作活動を続けているため、それぞれの作品は何らかの生き物の形態をしている。
人間以外に水の生き物をモチーフにすることが多いが、その理由は彼らが持つ多様な形や柔軟さを用いて立体構成的な感覚でモチーフ同士を組み合わせ、新たな形態を探っていくことができるためである。作者側からのイレギュラーな形態変化にも耐え、そして作品の中で遊びの要素を担う重要な存在となっている。
2021年からは、人間や水の生き物という有機的なモチーフとは対照的な幾何学模様を作品に取り入れ始めた。作品の中に一部、幾何学的な模様を入れることによりお互いを引き立て合う可能性を感じ、それをベースに新たな表現を模索している。
写真1,2で提出した「stingray girl」(2020年制作)は名前の通りエイを頭に被った女性像である。エイの持つ平たい形を帽子に見立て被らせるように構成したこの作品は、エイの激しい動きと女性の静かな様子が対称的でありつつ、ひとつの作品としてまとまりのあるものとなっている。
写真3で提出した「seahorsebird」(2022年制作)は、タツノオトシゴと鳥を掛け合わせるように構成した作品だ。これまで多かった【人間×人間以外の生き物】といった構成から【人間以外の生き物×人間以外の生き物】という構成に初めてチャレンジしたものである。タツノオトシゴが元々持っている形態を活かしながら鳥の持つしなやかな形を掛け合わせていくことで、現実世界には無い新たな形態を生み出すことができた。表面の模様は、タツノオトシゴの四角ばった形をベースに、調和のとれる形を探っていった結果である。
今後も木彫作品を制作し、新たな表現を模索していく予定だ。

実行委員コメント

過去にUNKNOWN ASIAの出展をきっかけに、インドネシアやマカオなどアジアへも活動領域が広がった彫刻家、羽栗さん。エイを頭にかぶった女性像はイラストレーションの世界から抜け出てきたような軽やかさと不思議な空気感に溢れています。

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