作品



1981 栃木県宇都宮市生まれ
2004 宇都宮大学教育学部学美術教育 卒業
2006 宇都宮大学大学院教育学専攻美術教育専修 修了
2011 八幡平市安代漆工技術研究センター 修了
2012 個展「漆の紙わざ」 Mee's Gallery/宇都宮市
2014 宇都宮市民芸術祭 準市民芸術祭賞
国際漆展2014金沢 入選
313×313 Dreaming ART ロイヤルパークホテル ザ 羽田 アート公募入選 客室設置
アジア漆工芸学術支援事業交流展/ミャンマー
2015 日本クラフト展 招待審査員賞(唐澤昌宏賞)
2018 会津・漆の芸術祭 展示(~’21)
2019 中日韓女流漆芸家作品展 /中国福州
亜太漆芸X地方創生論壇 /台湾南投県
宇都宮美術の現在展 宇都宮美術館/栃木県
2020 栃木県芸術祭美術展 準芸術祭賞
漆舞展 ヒデハル フカサク ギャラリー ロッポンギ/東京
2021 日本 x 台灣 2021 年現代漆美術交流展/台湾南投県
漆という素材は、素地・塗料・接着・加飾等とそれ自体が様々な用途に変容し、表現方法も多様で多くの可能性を持っています。その中で、もともと興味のあった「紙」という素材と組み合わせた作品を展開しています。紙は漆と大変相性が良く、漆の作品の強度を増すために下地に使われることが多い素材です。自身の作品では紙の造形美をいかに壊さず、さらに漆を塗ることでその魅力に付加価値をつけられるかということを模索しています。
心が動かされるような日々の出来事が、心の襞のざわめきを掻き立てるように紙のプリーツ状の形態で表現し、それを沈めたり、漂わせたり、記憶させたり、受け継がれたり、呼び起こすできるような役割を漆が担っていると考えています。紙を折ることで生まれる軽やかでリズミカルな動きと落ち着いた重厚感を漂わせる漆との対比の面白さも感じてもらえると幸いです。
漆は生き物であり、漆と対話しながらでないと作品は仕上がりません。また紙に漆を塗ることで紙の持つ力と漆の持つ力が相互に関わりあって形を作っていきます。それに逆らわず、導かれるように自分の表現したいことを加えて作品を制作しています。
個展タイトル個展「漆の紙わざ」とはよく言ったもので、紙と漆という組み合わせで作品をお作りになられる星温美さん。曲げたり、折り畳んだりという紙の特徴を大切にしながら、漆を重ねることで、伝統工芸の色や質感が加味される。この3点の作品はどれも美しく、丁寧に作られたものであることは想像できます。できればサイトをお作りになられて制作技法やメイキングなどを公開されてはいかがでしょうか。