川島桃香

  • 絵画

作品

CV

・令和3年度広島県Web公募美術展一般部門絵画系特選
・令和3年度広島県Web公募美術展一般部門映像系優秀賞
・全国オンラインアートフェス21/22カタエ企画賞
・安田女子大学造形デザイン学科四年生

ステートメント・PR

私は人間の、目に見えないものの、「確かにそこにあるもの」にとても興味があります。ですが見えないから美しい、あるいは穢れていると扱われがちな行為の一面だけを肯定するのではなく、清濁のような二項対立だけではない複雑性を失いたくないといつも考え作品を制作をしてます。
この作品は、人間の中に確かにある故に行為として現れやすい行為の一つである、誰かを愛すること、誰かに愛されることをテーマに本作品を作りました。誰かを愛することは、まるでとても美しく尊い、素晴らしいもののように扱われますが、他人への執着や攻撃性も存在し、一概に美しいと肯定できないものも内在しているように感じます。だから本当はナルシシズムであってもきっと正しく、心地の良い毛布みたいなものだけが愛ではありません。なので、どこまでが愛で、どこからが愛じゃないのかといった疑問を呈するために作品を作りました。
キャンバスに油彩で世間で呼ばれている「美しい愛」について描き、そしてそのまま綺麗な木枠に張るのではなく、キャンバスを破き、糸と針や接着剤で再度破いたキャンバスを結合させながら、釘やガンタッカーで張っていくことで「ゆがみ」を作り出すことに試みました。

実行委員コメント

一目見て「これはいったいなんだ」と気になりました。キャンバスに描いた「愛」についての作品を、あえてキャンバスを破き、針や糸、ガンタッカーで再構成すると言う作品手法がワイルドでいいですね。描かれてる「愛」が抽象なのもいい。ただ作品がこれ1個だけなので、川島さんがどのような作家活動をされているのかがわからなかったのが残念。アーティストページ見てみたいです。

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