町田藻映子

  • 絵画

ウェブサイト

https://www.moekomachida.com

作品

CV

最終学歴
2014年度 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程 絵画専攻(日本画)  修了 

出品・受賞歴
2021年 /企画展「濡れた地蔵PROJECT 土居大記×町田藻映子 “Photo session 2021”」kumagusuku SAS(京都)
2021年 /個展「寡黙なシグナル」 Gallery b. Tokyo (東京)
2021年 /「 Independent Tokyo 2021」審査員特別賞、主催:株式会社タグボート(東京)
2021年 /「ギャラリーへ行こう」入選、数寄和ギャラリー(東京)
2021年 /「京都府新鋭選抜展2021」京都文化博物館(京都)
2020年 /「ART OSAKA WALL by APCA」主催:一般社団法人日本現代美術振興協会(大阪)
2020年 /企画展「濡れた地蔵PROJECT 土居大記×町田藻映子」海老原商店(東京) 
2020年 /「ギャラリーへ行こう」入選、数寄和ギャラリー(東京)
2019年 /個展「生きる者たちを想う為」GALLERY TOMO (京都) 
2019年 /個展「名前を知らない死者を想う為」 Gallery b. Tokyo (東京) 
2019年 / 招待作家出品「飛鳥の匠」展、奈良県立万葉文化館(奈良) 
2018年 /「シェル美術大賞」入選 国立新美術館(東京) 
2017年 /「飛鳥アートヴィレッジ2017」参加、主催:明日香村教育委員会(奈良) 
2017年 /個展 ” Moeko Machida Solo Show ” Japan room project, Marsiglione Arts Gallery and TOMO Gallery(イタリア) 
2016年 /コウノイエプロジェクト襖絵制作、主催:多田正治アトリエ+近畿大学佐野研究室 (熊野) 
2015年 /「京都市立境谷小学校アーティスト・イン・レジデンス」 (京都) 
2015年 / 京都市立芸術大学修了作品展 奨励賞 (京都) 
2014-2018年 / ホテルグランビア大阪×京都市立芸術大学 アートワークスプロジェクト、コ ミッション:アートコートギャラリー (大阪) 
2014年 /「Feldstärke International 2014」参加、主催: PACT Zollverein パクト・ツォルフェライン (ドイツ)、montévidéo モンテビデオ(フランス)、京都芸術センター

ステートメント・PR

「生命とは何か」「人間とは何か」を追求する為、岩石とその周辺にいる生物をモチーフに、岩絵具を用いて絵画制作を行っています。

岩石は無機物ですが、まるで生命体のようなバイタリティーを持っていると感じられることがあります。私が描く立ち並ぶ石たちは、生命の何かが進行し存在する有り様であり、生者はもちろん死者の姿をも現します。生命の内臓の奥から響く声が、祝祭のような賑やかさを以て、空間に響き渡るような表現を追求しています。

一方で、制作のアプローチのために舞踏とコンテンポラリーダンスを学び、2020年までは小規模ですが舞台活動も行っていました。今でも毎日のストレッチ、呼吸瞑想や簡単な稽古を定期的に続けています。内臓に響く声や、身体に流れ込み抜け去っていく様々な情動を洞察し、生命が活性化されていく感覚と事柄を、稽古を通して確かめていくことに重点を置いています。(パフォーマンス動画はYoutubeをご参照くださいませ。)

モチーフは石や植物ですが、人間という生き物が持っている感覚や認識のあり方を探ることが制作の大きな目的です。
私は子供の頃、怖いものが沢山ありました。何が怖く悲しかったのか、今その情動を一つ一つ確かめながら表現の一部にしていると、むしろ人の生命を維持しているのは「寂しさや悲しみ」ではないのかとさえ感じ、近年では重要なテーマのひとつになっています。
この制作は人間という生命について考えを巡らせる作業であり、作品はその検証における成果物です。

また私は、自分とは違う能力をもっている方々と仕事がしたいと常々考えています。そういう方々に出会い、一緒に新しいものを作る人生を送る為に、またそこを自分の居場所にしていくために、制作は重要なツールです。普段は非常に個人的な情動を扱いながらたった独りで行っていますが、誰かと一緒であれば出来ることが増える楽しさは大きいので、そのようなコミュニティ作りを求めて今回応募しました。
また一身上の都合ですが、今年の年末からカリフォルニア州へしばらくの間移住することになっておいます。移住先でも制作活動を続けて行くので、こういったプロジェクトに応募することで、拠点を移した先でも長く続く縁を、少しでも多く作りたいと思っています。

実行委員コメント

岩石と生物をテーマに、岩絵具を用いて絵画制作を行う町田さん。緑の絵を最初に見たときはこれが「岩」とは認識できず、無縁仏のような…また、たくさんの人が蠢いているようにも見えました。また小さな植物が椰子の木のようにも見えてこの絵のサイズ感にくらくらしました。幼い頃から生命について考えてきたという町田さん。生きとし生けるものへの畏敬の念や気配と言ったものを絵に封じ込めているのでしょうか。テキストを読むと年末からカリフォルニアに移住とのこと。この岩絵具の世界がどう変わるのかも楽しみです。

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