池田誠 賞
作品



2016年
3月:武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業
2019年
7月〜8月:「WHITE」イラストレーションコース 1期受講
2020年
6月:星野リゾート×エイベックス CREATORS WALL入選
2021年
6月:hotel norm. 作品展示
8月:Hills Zine Market ART&ZINE 2021参加
9月:初個展「Lovely Tempo」(UltraSuperNew Gallery)
2022年
3月:個展「Awesome Knees」(Working cafe halo)
◎私の絵について
初めまして。前田豆コと申します。私は2020年からイラストレーターとしての活動を始め、2021年に現在の作風が出来上がり、それから精力的に個展や作品制作を行ってきました。
イラストレーター・アーティストとしての活動経歴はまだ浅いですが、私の経験が繋がった現在の作風は、今後の長い制作活動の大きな軸になると確信しています。下記に、現在の作風に影響した主な物事を記載します。
—--
①ダンス、身体表現
【経験】
2歳から18歳まで、モダンダンスやジャズダンスを習い、美大在学中は即興で踊る身体表現の制作や発表を行なっていた。
【影響】
幼い頃から身体の動きに強い関心を持っていた。特に、身体のその先をイメージして手や足を伸ばす動作、その反動で張る・縮む部分に美しさを感じていた。
②絵を描く
【経験】
美大受験のデッサン、作品制作、落書き
【影響】
デッサンでまわり込みを描くときの線のはこびを心地よく感じた。足や腰、内臓など、膨らみや食い込みのある身体の部位を描くことが好きだった。
③大きなキャンバス
【経験】
2021年6月、ホテルでの作品展示を行う際、大型の作品が必要だった。
【影響】
それまで描いていた絵は、イラストレーションを意識するあまり「こういうのがカッコいいと思われそう」という気持ちが少なからずあった。そしてそのままでは大きなキャンバスに描く絵は思い浮かばなかった。そのため、一度絵に対する今までの考えを捨てて「描きたいものを描こう」と思ったときに、現在のふくよかな体型の作風が生まれた。
—--
◎今後の絵について
上記の物事から、私は「身体の美しさを描きたい」ということに気がつきました。そして私にとっての身体の美しさは、食い込みやねじれのある部分や、張りの反対側に現れます。今思うと、その部分をより多く描くにはふくよかな体型が最適でした。
今年の3月に行なった個展では、身体の美しさを描くスキルをより成長させるために、あえて色彩を絞り、要素を削ぎ落としたシルエットの作品シリーズに挑みました。(作品画像3点目/
B3サイズ、木製パネルにアクリルガッシュ)
今回の応募を通して展示を行えることになった際には、シルエット作品で吸収した感覚を、他の作品画像のような色彩と表情がある表現へ発展させて、キャンバス作品を描きたいと思っています。
メタセコイア出展おめでとうございます。もっちり豊かなボディ。一度見たら忘れないピンク。「前田豆コ」というアーティスト名も込みで、非常に個性が強いイラストレーターが出てきたなあと思いました。審査員の一人であるヴィジョントラック庄野さんが主催するイラスト塾「WHITE」の一期生でもあり、もうすでに「売れる」兆しも濃厚な豆コさん。メタセコイアで池田誠賞を取ったことでファッションブランドとのコラボも射程距離に入ったかもしれません。
いい感じにもっちりしてて、ゆるくて、線の太さや活かし方と余白や色のバランスが好みですね。シンプルなんだけど計算されたと言うか、センスのある作品だと思います。前田さんの説明文にあるように、、、"「描きたいものを描こう」と思ったときに、現在のふくよかな体型の作風が生まれた"、自分のこれまでを振り返り、スキルアップもして、自分らしいスタイルが見えてきて熟したのかな!? 『何を描いても前田豆コさんらしい』頃合に突入したのかもしれませんね。 コンセプトやストーリーを一緒に作ってクライアントワークや展示をやってみたいと思いました。