松谷陽子

  • 水墨画
  • 絵画

作品

CV

松谷陽子略歴
造形作家、水墨画家
1992年京都市立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業
1994年同大学院美術研究科彫刻専攻修了
1994年個展(アートスペース虹/京都)
1998年個展(西陣ファクトリーGarden/京都)
1999年個展(ギャラリー2001/神戸)
2000年グループ展「ユクリプロジェクト」(チェリ・ミュレ/オーストリア)
2014年個展「日々の視線」(アートスペース高瀬舟/芦屋)
2016年二人展(ギャラリーPaw/芦屋)
2018年個展(法然院講堂/京都)
2020年個展「影をたどる」展(ギャラリーPaw/芦屋)
2021年個展(東日本大震災復興イベント「朔の灯」企画内/アートステージ567/京都)
2022年個展「寿山福海」展
     (東日本大震災復興イベント「朔の日プロジェクト」企画内/アートステージ567/京都)
その他グループ展など多数、水墨画のワークショップや教室なども行う
神戸在住

ステートメント・PR

私は水墨画、和紙に墨で描く作品を制作しています。墨と和紙との組み合わせの表業力は最強だと思っています。墨は単色にもかかわらず奥行きを造り鮮やかに発色し、周りの空気も取り込み変化させる影響力を持っています。その墨を和紙が吸い込み、動かし、定着させ場を作ります。学生時代に立体の分野を学びインスタレーションに取り組んでいました。現在は水墨がもつ、平面でありつつも空間を演出することができる効果を信じ、水墨画制作を自身の仕事としています。
■作品画像1 タイトル「円ー山」 サイズ 70㎝×93㎝(白い和紙のサイズ) 素材 和紙に墨
円をモチーフにした作品です。円という言葉の音は縁とつながります。円環する世界、全ては繋がっていて、一つの縁も、生きる場所も、世界も、生命もそれぞれがつながりを持ち、全体で良い方向へ向かう象徴とし、円を中心に展開することを試みました。引いてみると円から広がる渦で構成された作品です。近くでみると其の円からは風景、水墨画でいうところの山水が発生しています。
この風景は台湾故宮博物館が所蔵している黄公望の富春山居図という作品へのオマージュでもあります。富春という言葉の響きと絵の豊かさに惹かれました。
作者名を示す落款印のほかに、世界観を強めるために「風」「星」「雲」の字をそれぞれ一字ずつ自身で彫った判子を空間の部分に押しています。
■作品画像2 タイトル「円ー植物」 サイズ:70㎝×93㎝(白い和紙のサイズ) 素材 和紙に墨
1点目と同様円をモチーフにしています。こちらの円からは植物が発生しています。私自身が常に探求するモチーフとして植物というのがあります。美しく咲いた花もよいですが、草や木が自由に伸び広がり繁茂して覆い尽くす姿に興味を持って取り組んでいます。この円から発生しているのは、道ばたで見かける雑草のような名もなき草の印象を絵にしています。それらはいつでも足下や身近な場所にたくさんあり、小さな草も様々なつながりをもち、世界の要素の一つとして美しく存在し、全ての生き物が支え合っています。
■作品画像3 タイトル「影」サイズ35㎝×75㎝(白い和紙のサイズ) 素材 和紙に墨
植物の本体を見ず、影のみを見て、植物の様子を想像して描いたもの。、普通の植物に見えているが実在はしていない。植物たちの伸び広がっている様子を描いたシリーズのうちの1枚。

実行委員コメント

水墨画で描かれる「円相」。禅の思想にも通じる円を取り巻く植物や自然の姿。「縁」や「輪廻」も取り込んだ風景が広がりを大きくしています。松谷さんのプロフィールに「水墨画家」とありますが、インスタグラムにはお花の写真しかなかったのでアレ?と思いました。水墨画化ページを作られることをお勧めします。

Translate »