mayo.K

  • デジタルアート

作品

CV

1992 年長野県出生。転勤族の父と家族とともに全国を廻る。地方によってコミュニティの文化や常識、教育が変わるため、それに応じて仮面を作り社会適応へエネルギーを割く。1998 年友人と遊びながら知ったクラシックバレエに傾倒し、ロイヤル式のバレエアカデミーに入学しプロを志す。常に表現に惹き付けられていても、表現者の社会的な処遇の低さに対する不甲斐なさや、家族の理解の乏しさなどを感じたことなどから、場の論理や社会通念に沿った生き方を選び、2011 年大学へ進学。その間、ストリートダンスに出会い、ダンサーを志すものの、同様の理由で一般社会に馴染む方を選ぶ。そのため、自分は何者なのかが分からないと感じたまま過ごす。その間、母方祖父に関する夢を繰り返し見ていたことから、深層心理に関心を抱く。2015 年臨床心理専攻の大学院へ進学し、無意識や深層心理を扱うユング派分析心理学をオリエンテーションとして、夢や芸術療法を学び「反復夢の中における感情体験」の研究論文を執筆。その間、カメラと出会い、写真や映像、グラフィックなどのデジタル表現にのめりこむ。
 2017 年大学院修了後は、臨床心理士としてアルコール依存症専門の精神科病院や私立高校にて勤務。しかし、次第に自己を揺るがす内的な衝動と社会生活の維持への葛藤に引き裂かれそうになったため、ユング派国際分析家の猪股氏のもと、夢分析のセッションを開始。2022 年こころと芸術表現についての問に実践的に問うため、離職し表現活動に専念する。

<最終学歴>
2017 東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科人間科学専攻臨床心理学領域 修了

<活動歴>
2020  Tolouse Lowtrax「Jumping dead leafs?」オフィシャルMV 撮影
2021 「Kaprekar」プロジェクト開始 協同制作:ALL CLEAR FILM
など

<展示歴>
2018 Hiphop beats dance battle「FIND SOMETHING NEW vol.1」@UNICE 代官山
2019 Hiphop beats dance battle「FIND SOMETHING NEW vol.2」@UNICE 代官山
2019 Hiphop beats dance battle「FIND SOMETHING NEW vol.3」@UNICE 代官山
2021 グループ展「HOLE in the WALL」@Sub store 高円寺
2021 個展「Spectra-」@CLASS 表参道

ステートメント・PR

臨床心理士で培った経験や哲学、クラシックバレエやストリートダンスで得た身体感覚、アンダーグラウンドカルチャーの影響を受けたデジタルアート表現のクロスオーバーを模索している。内側からかすかな息づかいが揺らめく絵を、エッジの効いた世界観の中で、生々しい人間の体温がジワリと伝わる作品を生み出す。
 当作品は、夢から覚めたあとのぼんやりと残っている感触や既視感のような「色や温度の残滓」を味わい、網膜に残るビジョンから現実と無意識の世界の連続性(Spectrum) の体感の可視化を目指した。創造と想像は、無意識から昇ってきたこころに関する大切なヒントである。それと同時に生きるための原動力である。生きるためには社会的な交流があって想像や創造が発展していく。そして発展した芸術活動は社会の歯車を担っている。創造と想像を繰り返すMusician/Beatmaker と3名のDancer とのLIVE session を皮切りに開催した2021年個展の作品である。

実行委員コメント

クラシックバレエやストリートダンス、臨床心理士としての経験などの経験を経て、身体表現をデジタルアート化する作品を制作されているmayo.Kさん。テクノロジーの発達でちょっとしたエフェクトなんかでそれっぽい作品がお手軽に作れてしまうご時世。だからこそmayo.Kさんにしかできないことや、ご本人特有のもの(ダンスで得た身体感覚)をもっと魅力的に表現する方法をじっくり模索されて方が良いかな、と思います。そこまで色々と加工を施さなくても十分かっこいい表現ができていると思いますよ。素材が魅力的なのに色々と味付けしちゃっている感じに見受けられます。引き算していっても良いのかも?

Translate »