作品



1997年石川県金沢市生まれ。2020年金沢美術工芸大学油画専攻卒業。
「記憶のアーカイブ」と称した絵画、陶器、ラグなどの肌触りの異なる作品や、空間を利用したインスタレーション作品を制作している。
-主な活動-
2017 「奥能登国際芸術祭」に金沢美術工芸大学アートプロジェクトチーム[スズプロ]として参加
2017 yy展(石川県立美術館広坂別館)
2018 EPA(Expand possibilityes in Art)としてカンボジアでの美術教育カリキュラムを実施
2018 国展絵画部企画展「新しい眼若手作家の挑戦状-」(国立新美術館)
2019 「時計のない部屋 -小確幸-」(アートベース石引)等
四字熟語の「一期一会」から、両親が「ichigo」という名前をつけてくれました。
私はその意味を体現するように、「出会う全ての瞬間が消えていく」という感覚で日々を過ごしています。それはとても悲しい感覚かもしれませんが、同時にとても愛おしくて手放したくはない感情・感覚によく似ています。
私が生きている間は、その瞬間を他の「もの」に変換して制作を続けていきたいと思っています。
①
タイトル|私の原種チューリップ[My ancestor tulip]
サイズ|H225×W310mm
素材・形式|リサイクルコットン[Recycled cotton]
制作年|2021
②
タイトル|軽くて風通しのいいフロラ[Light and airy flora]
サイズ|H148×100mm
素材・形式|紙にエンカウスティック[Enkaustik on paper]
制作年|2019
③
タイトル|まばたき [Blink]
サイズ|H2400×W2040×D2040mm
素材・形式|インスタレーション [Installation]
制作年|2020
補足|大学の卒業制作として小さな部屋の作品を制作。大学4年間の記憶が部屋の家具や壁に描かれており、1年ごとに循環する学校という場のイメージから、 花瓶と花を設置し、鑑賞者一人ひとりにオリジナルの生け花をつくってもらい退室してもらうことを構想。前にいた人の面影と、自らが時間を塗り替えていく感覚をこの行為を含めて体現した。
▼ 宜しければこちらのレビュースレッドご覧ください。
https://twitter.com/fujinakakoki/status/1232275450283491328?s=12&t=K4B9-N2Cl_vxDLHpjuZ7og
油画を専攻し立体・工芸の作品を多数発表されている振り幅の広い表現と発想の柔らかさも魅力です。今回はラグアート、絵画、インスタレーションから1作品ずつのエントリーでしたが、敢えて一つの分野に絞る方がプレゼンテーションとしては伝わりやすかったと思います。特にHPではセラミックが充実しており、この分野でのエントリーだったらどんな展開だったのかなぁとも想像します。インスタレーションも、表現ジャンルは多様でも全体のトーンの輪郭を意識すると作品集としてもより良くなると思います。