村田 奈生子

  • 絵画
  • 審査員賞水野智弘 賞
  • レコメンド井浦歳和

作品

CV

(最終学歴)
2006 京都精華大学 芸術学部 造形学科 日本画専攻卒業

(出展略歴)
2015
TAGBOAT AWARD 入選者グループ展/IID 世田谷ものづくり学校

2016
「アクリル絵の具の色 現代の色彩」/サクラアートミュージアム

2018
UNKNOWN ASIA 2018(中島麦/原康浩/木村博行/松尾修平レビュアー賞)
UNKNOWN ASIA EXTRA 2018/ダイビル本館

2019
3331 ART FAIR/東京3331Arts千代田
個展/ギャラリー林
UNKNOWN ASIA 2019(松尾良一審査員賞、 長森大介レビュアー賞)
個展/アトリエ三月

2020  
「FOCUS -Four painters-」グループ展/TEZUKAYAMA GALLERY

2021
「WHEREABOUTS」 グループ展/TURNER GALLERY
「40+ARTISTS FIRST EXHIBITION」グループ展/JITSUZAISEI
TAGBOAT AWARD 入選者グループ展/CUBE 1,2,3
個展「- ing」/Art Spot Korin
UNKNOWN ASIA 2021/TEZUKAYAMA GALLERYブース出展

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(コンセプト)

当たり前に存在する目の前のことが「かつての…」と呼ばれる日はそう遠くない。全てのものは時間の経過により遅かれ早かれ形を失い、いずれは未来の遺物となる。巨大な丸が無音で回転しながら何もかもを飲み込んでいくシーンをイメージしては意味を見出せなくなるも、時間という無形物の集積に対する愛おしさは年々膨らむばかりである。過去の出来事は記憶を介してズレたりブレたりしながら絡まり重なり、今を複雑にかたちづくる。他者の記録の断片やストロークを頼りに、具象と抽象間の往来を繰り返し再構築の末現れる新しい形は、意識した途端、既に背後にいるこの瞬間そのものと重なってみえる。一方向に真っ直ぐ伸びる線の先、将来、形なき遺跡となろう儚く脆い剥き出しの時間層を、確かに存在した証として、ここに描き留めておきたい。

審査員コメント(水野智弘賞)

まず作品に惹かれ、じっくり拝見しました。その後コンセプトを読ませていただきました。歯車が嚙み合って、納得し、腑に落ちました。私自身の中に違和感なく、スッと入り込んできました。時間に追われ、ウンザリする日々があります。時には未来永劫続いて欲しいと思う瞬間もあります。そんな全人類にとって共通であり、平等な「時間」という無形物が村田さんによって、見事に表現されていると感じました。

審査員コメント(井浦歳和レコメンド)

モノトーンでのコンポジションが秀逸。有機性と幾何学が緻密に組み合わさった画面にコンセプトの中にもある時間への意識を色濃く感じることができる。

実行委員コメント

メタセコイア出展おめでとうございます。モノクロームのコンボジションからはじまり、それを手描きで丁寧に再構成し作品化するというプロセスを通じて、村田さんの表現したい世界がカタチになっていく様を共有させていただくことができ嬉しいです。カレンダーの日付を切り刻み、組み合わせて下地を作り、ステンシルなどでそれを再現する新シリーズは、村田さんのコンセプトをより洗練させたものと言えるでしょう。セブンギャラリー水野智弘審査員賞、ロイドワークス井浦歳和レコメンドも納得です。

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