猫黒夏躯

  • 写真

作品

CV

2020年3月 京都大学工学研究科 航空宇宙工学専攻 修士課程終了
2020年4月 京都大学工学研究科 航空宇宙工学専攻 後期博士課程入学
2020年6月 京都市内にて展覧会「OverFlow」開催

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カメラを手に入れて初めて迎えた春.京都の夜の底で桜を撮って回る日々でした.
昔から夜桜というものに不思議と惹かれて生きてきました.
日中の桜の鮮やかさで賑やかな雰囲気と異なり,闇の中で密やかにゆらめくその色彩と微かな香りは,人を誘う悪戯好きな神様のようで畏敬の念と妙な親近感を覚えてしまいます.
そんな捉えどころのない夜桜の印象を何とか写し撮りたくて,毎晩桜並木に通いました.
古都の夜の空気,その温度,香り.そしてその中で咲いて散る桜の幻想感.
それらに包まれてただただ無心にファインダを覗いてシャッタを切るうちに,ピントも絞りも露光も頭の中から消え去って,果たして撮った写真は1000枚を超えていました.
その中でもこの3枚は,年齢を重ねるごとに朧げに混ざり合っていく春の記憶たちの象徴のようで,特に気に入っています.

実行委員コメント

■ 京都大学工学研究科 航空宇宙工学専攻 後期博士課程という現役大学生の猫黒夏躯さん。桜満開の京都で、光を通して浮かび上がる夜の光景を撮影した3枚には、その時の猫黒夏躯さんの心情がよく伝わってきます。情緒的でいい写真だと思います。インスタグラムにも、感性の赴くまま撮影された写真が並んでいて、猫黒夏躯さんの日常が垣間見ることができます。写真家として今後活動されるのかどうかはここからはわかりませんが、まずは撮り続けることから始まると思います。

■ 儚さと情緒を感じる写真で素敵です。写真を撮る目を持っていると世の中のちょっとした空気や景色が猫黒さんのフィルターを通して見えてきます。ぜひライフワークでも撮り続けていってほしいな。インスタグラムも静かな空気が漂っていて良いです。

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