作品



経歴
1999.5-兵庫県生まれ
2018.3-神戸市立六甲アイランド高等学校 卒業
2018.4-京都造形芸術大学(現京都芸術大学) 美術工芸学科
染織テキスタイルコース 入学
2022.3-京都芸術大学 美術工芸学科 染織テキスタイルコース 卒業
2022.4-京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 修士課程 入学
展示
2022.5- 「日本新工芸展 第5回学生選抜展」(東京)展示予定
2021,11-「接龍 しりとり」asasan 台湾食堂アートミーツイート(大阪)
2021.5 -「webグループ展」 ごはんやキモリ(神戸)
2021.2 -「PARTY」STORAGE GALLERY(神戸)
2020.3 -「互展」グループ展 多次元ギャラリーキョロキョロ(京都)
受賞歴
2022.3 - 「京都芸術大学 卒業展/大学院 修了展」奨励賞
2017.11-「第7回大阪成けい全国アート&デザインコンペティション」入選
2017.8-「第18回高校生国際美術展」佳作
2017.8-「第17回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会
(ファッション甲子園2017)決勝大会出場(青森)
手芸というものが現代の人にとってどういった影響を与えるのか。私自身パニック症を持っていることもあり、多くの場面で手芸技法に癒され助けられてきた。東日本大震災で被災された方々の復興支援の一環として手芸活動が行われていたことなどを知り、私を含め人が様々な困難に直面しながら社会の中を生きていくために編み物や刺繍を用いているのかも知れないという仮説を立て研究していきたいと考えている。
日常的なテキスタイルという素材を用いて編むことや縫うという手先の作業と、時間の蓄積によるテキスタイルや素材の変化を面白がりながら制作を行なっている。テキスタイルという枠に囚われずに制作していきたいと考えている。
写真の一枚目の作品は、得体の知れないウイルスの出現により突きつけられた死への不安や恐怖と向き合う日々の中、訪れた海で白化珊瑚という珊瑚の死骸で埋め尽くされた浜に立った。そこにはなぜか美しさや安心感があった。生と死。対極にあるようでいて並存しているその裏腹な様子に違和感と面白さを感じた。暮らしの中で出た死骸である古着のセーターを素材として使用し、縫う。刺して引く繰り返しの中で、不安や恐怖を受け入れるかのように白化珊瑚を作り出す。ということをコンセプトに制作した。
日常や社会の中の当たり前でまとめられる事実に疑問を持ち、私にとって日常的な行為である編みや、刺繍を用い「日常から、日常への問いかけ」ということを大きなテーマとして制作している。
古着のセーターを使って、白化珊瑚(珊瑚の死骸)を表現されたというasaさん。古着のセーターを「暮らしの中で出た死骸」と見立てるところがアーティスト的発想ではないでしょうか。インスタグラムに掲載されている他の作品も制作の全てに手作業が加わり、それぞれに新しい命が与えられているように見えます。「手芸」という手法や工程が、作家自身の癒しにもなっていることがよく伝わります。