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作品



オクノブユキ Nobuyuki Oku
Creator( Illustrator・Photographer・ProductDesigner)
OKUʼs ATELIER主宰。奈良市在住。
デザイン、写真表現、ドローイングの3つを ひとかたまりに捉え、それぞれが互いに高め合う表現を追い求めるクリエイター。
プロダクトデザイナーとして30年以上にわたり、家電製品、ハウスウェア、住宅設備、情報端末機器、カーデザイン、スポーツ用品、オフィスファニチャー等の多岐にわたるプロダクトの商品企画・商品デザインに携わる。GOOD DESIGN賞やオフィスファニチャー、オーディオなどのデザインコンペティションで受賞多数。
2000年頃から写真作家としての活動も始め、銀座・新宿・大阪ニコンサロンなどで写真展を開催。2020年 STUDIO DIFFUSE MAKE+ にて写真展 “Images The Image an Image” 開催。2021年大阪港のスタジオCASOにてグループ展「Photography 」出展。
2010年頃からドローイング作品制作にも傾倒し、関西を中心にアートイベントや個展で作品を発表。2015年FM802カレンダーアートワークや大阪マラソンTシャツアートワークなど制作。2020年から 京都フィルハーモニー 定期公演パンフレットのアートワーク担当。2022年 FM COCOLO ONE NIGHT STAND“ Song Letters”のメインビジュアル、2022年eplus LIVING ROOM CAFE & DININGにてピアニスト紀平凱成のライブドローイングなど、音楽関連のアートワーク制作も多数手掛ける。
2021年 国際アートフェア「UNKNOWN ASIA 2021」にてHOMES賞受賞。
詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。
水のないプールの光景
水のないプールに落ちる。この言葉をナン・ゴールデンの写真集の目次で見つけたのが十数年前のこと。その時からずっとそれが気になっていた。
幾年かが過ぎ、写真を撮っているときに、ふとその意味がわかった気がした。それは日常の目に見える世界とは異なるところに潜むもう一つの現象なのではないかと。
カメラを持つことで、眼差しは重層的になり、感覚は鋭敏になっていく。その結果、とつぜん別の階層に落ちた時に見えてしまったもの。
私はそういった光景に出会いたいのだと思う。それを繰り返すことで特別なものの見方を手にすることができるかもしれない、と思うから。
イラストレーター、デザイナーとしても大活躍されておられ、大阪イラスト界でもリーダー的存在なオクノブユキさん。写真のキャリアも20年以上というオクさんが今回プレゼンする「水のないプール」のシリーズは、日常の中からほんの少しだけ逸脱した「非日常性」への入り口を捉えているかのようです。情緒的でありながらプロの視線。シリーズとしての光のトーンが美しいです。