ぱいせん

  • イラスト

ウェブサイト

https://www.paisen.info/

作品

CV

1986年 誕生 京都出身
2009年 国立大学法人岡山大学工学部機械工学科卒業
2017年 イラストレーターとして活動開始。装画やイベントキービジュアル、雑誌へのカットイラスト提供など。
受賞歴 特になし

ステートメント・PR

自分にとって絵を描くことは画面への自己投影で、それを通して自分を客観視する行為です。自分の偏りを知りフィードバックし、より自分らしく生きるための行為。知っていることは精密に、知らないことは粗雑にアウトプットされてしまう。資料を多く集め丁寧に敬意を持って描くことは、相手の生い立ちに興味を持ち発せられる言葉の意味を考えることに通じます。自分との付き合い方の延長に他者との交流があり最終的には社会の中でどう生きるかという問い立てを構築します。言葉でまとめきれない思いを表現する術として絵を描くことを選んできました。

大工の父、和裁師の母の元で幼い頃はおもちゃより材料を与えられることが多く絵をはじめとして工作・裁縫などクリエイティブに親しむとともに、自分の未熟な手作業からハンドメイドへのコンプレックスを持つことになりました。そのため高校卒業までは金型で量産される工業的な曲線やロゴデザインなど商業グラフィックに魅力を感じ、機能を持った無駄のない存在に美しさを感じました。
大学へ進学し多くの人と交わる中でアートのおもしろさに触れ、洗練された美しい手作業もあるという発見に驚き影響を受けます。
少年時代は漫画やイラスト、ゲームやアニメから刺激を受け、後に浮世絵や、琳派、将棋ゴマ、刺青など日本にある様々な文化に関心を持ちました。
日本以外ではオーブリー・ビアズリーやジュリアン・オピー、ディズニー長編アニメなどシンプルな線による強い表現に影響を受けています。

海外の人が漢字を格好いいと思ったり、日本人が英語をデザインに用いるように受け手によって意味が変わったりすることにおもしろさを感じます。海外の視点から日本を眺めそのおもしろさを利用することは作り手と元の文化の関係性よって搾取とも取れるセンシティブな行為ではありますが、文化圏にいる自分なら本来の意味に新しい魅力を加える行為にもなりえるのではないかと考えます。仏像を見て私は格好いいと感じますが仏像そのものは世間からそのように見られることは少ないです。その良さを自分の絵に取り込み見た人が逆輸入的に興味を持つことができるのではないかと考えます。これまで日常的に親しんできたモチーフから抽出したおもしろさと今を生きる自分の感覚を混ぜ合わせることで新しさを提案しています。

実行委員コメント

アジアを感じるポップなイラストレーション。キザにタバコをふかしている刈り上げキャラの顔の憎たらしさすら感じるオリジナリティ。インスタを見てもこのタッチのポートレートシリーズが抜群の存在感を放っています。ぱいせんさんのモチーフに繰り返し出てくる、アイコニックな虎もアジアンテイスト。サイトでは、本、雑誌、ステージ装飾、イベントのキービジュアルなどジャンル超えたお仕事をされているプロの方ですね。

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