森下ひろき
作品



2010年香川県立善通寺第一高等学校デザイン科卒業。
(在学中、ESPギタークラフトアカデミー ギターデザインコンテスト 西日本地区グランプリ受賞)
2010年アパレルブランド(株式会社フェニックス)に就職
テキスタイルデザイン、服や雑貨のデザインに携わったのち、退職。
2013年より制作活動をスタート。
2015年より個人の制作活動と並行して、
子どもたちの創造力を育むアートプロジェクト「絵の具であそぼう」スタート。
2018年、拠点を東京へ移す。
2019年、前澤友作氏によるドネーション企画に採択され、
「絵の具であそぼう」プロジェクトを拡大、全国ツアー化し巡回。
同年秋、400人規模のアートイベントを地元香川県の母校にて開催し、
日本テレビ「幸せ!ボンビーガール」にてその様子が取り上げられる。
わたしの作品は、絵画や写真や造形物ではありません。
アートプロジェクト「絵の具であそぼう」という、体験型アート作品です。
現代の子どもたちに必要な学びとは、
人と繋がる力や、自分や他人を認め、尊重する力だと考えます。
子どもの自己肯定感、自尊心をしっかり育ててあげることで、
自分や友達のことを肯定したり尊重できるようになります。
わたしは幼少期、絵を描くことがとても苦手でした。
自分では上手くできた!と思っても、
「下手くそやなあ、才能ないなあ」と笑われた記憶が強くのこっています。
絵を描くことは、上手い下手だけではなく、とても広くて自由で楽しいことです。
表現すること、発見すること、それを誰かと共有することの楽しさや素晴らしさを
たくさんの人に体験してほしい。
そんな想いでアートプロジェクト「絵の具であそぼう」を始めました。
絵の具であそぼうでは、主に筆を使わず、手足や全身を使って絵の具遊びをします。
上手、下手にとらわれず、水遊び、泡遊び、泥遊びと同じように絵の具の感触を楽しみながら、
遊びを通じて子どもたちの個性や表現力を育みます。
どんな未来が待っているか分からないから、
自ら明日を作ってゆく、意欲や創造性を、
アートを通して育てて行きたい。
「あそびの達人」の子どもたちに、
「自己表現の達人」になってもらおうと、
2015年から絵の具であそぼうを始めました。
絵を描くのが苦手だった子が、絵を描くのが大好きになったり、
学校へ行けなかった子が、学校へ行けるようになったり、
思っていることが話せるようになったり、
知らない子同士が、いつの間にか友達になったり、
ひとつの空間で伸び伸びと自由に絵を描く時間を持つことで、
その後の人生や、暮らしに変化をもたらすきっかけとなります。
この体験型アート作品、絵の具であそぼうで感じたものを、それぞれの家庭、職場、学校、土地へ持ち帰り、豊かな社会、豊かな人生のキッカケになることを願っています。
新宅さんの「絵の具であそぼう」という、体験型アートというプレゼンは、事務局でも話題になりました。子どもたちが絵の具にまみれて思う存分描いている現場を想像するだけでワクワクしたし、新宅さんのサイト動画を見て「これは間違いなく子どもたちのクリエティブを育む原体験になるなあ」と思いました。メタセコイアがもっと大きなフェアになって、靱公園で「絵の具であそぼう」ができたら最高ですね!森下ひろき審査員からのレコメンドもおめでとうございます!
”作品をつくる”ということが目的ではなく、体験からうまれるLiveを作品に変え”いま・ここ”の瞬間が表現されたアートを是非Liveで見たいと思いました。恐らく、最終的な形よりも過程を大切にされているんだと思い、人としての魅力にも迫りたいと思いました。