新野耕司

  • 版画

作品

CV

1978 大阪府生まれ
1999 嵯峨美術短期大学 版画科 卒業
2001 大阪芸術大学 美術学科 版画コース(3年次編入) 卒業

個展

2001 信濃橋画廊/大阪
2003 ギャラリー16/京都
2005 ギャラリー16/京都
2007 ギャラリー16/京都
         大阪府立現代美術センター 展示室 B/大阪
2009 ギャラリー16/京都
2012 ギャラリー16  APERTO/京都
2013 なびす画廊/東京
2014 なびす画廊/東京
2016 ギャラリー16  APERTO/京都
2017 シェ・ドゥーヴル/大阪
2018 「画廊からの発言 新世代への視点2018」 ギャラリー川船/東京
        ギャラリー16/京都
2019 ギャラリー16/京都
2020 ギャラリー16/京都
2022 ギャラリー川船/東京
        シェ・ドゥーヴル/大阪(←9月予定)
グループ展
2019 Field of Now/銀座洋協ホール・東京
2020 第2回TKO国際ミニプリント展/東京、京都、大阪

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内を外に出す行為

 誰しもが持っている、持ち続ける本能の一つである暴力性に対し、非常に興味がある。
勿論、今日の社会で生きていくには暴力を外に出すことはご法度な行為である。

 近所の野良猫は生きていく為に、虫や雀を見つけるとすぐさま、狩の体勢に入るがそれは本能のままに生きているからであり、飼猫とはまた違う表情を見せてくれる。飼猫は寿命が野良猫よりも比較的長く幸せものかもしれないが、野良猫の生き方をどこかで羨ましく思っているかもしれない。

 私は銅板と向き合う時には、本能のままに立ち向かい制作しているが、心に迷、悪、狂、幸、楽等が入り混じり、手が動かなくなり制作を中断する場合がある。
銅板と向き合うだけの生活にすると、私の中にある暴力性、また思ってもいなかった潜在意識が紙に刷られ眼で確認できる日がいつか現れるかも知れない。もしくは銅板と向き合う生活に別れを告げたほうが、しがらみから開放され世に本能のまま暴力的行為を剥き出しに生きていけるかも知れない。

 世間知らずの幼少の頃は平気で人になりふり構わず暴力的行為を繰り返した時期がある。ただその時期を平気で過ごした事に後悔もし、戒めた時期もある。

 版表現では世間を気にせず野良猫のようになれるまで人間の本能を追及していく。

実行委員コメント

作品タイトルに「掻」とある様に、何か傷をつけている様な、跡を残している様な作品に見受けられます。衝動や本能を開放したいとステートメントにあることも肯けます。

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