笹貫淳子 賞
家入一真
鍛冶周作
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作品



【出身地】
京都府京都市
【学歴】
2017 京都市立銅駝美術工芸高校 卒業
2021 京都市立芸術大学美術学部 油画専攻 卒業
【受賞歴】
2017 学校長賞 , 銅駝美術工芸高校卒業作品展
【展示歴】
◎グループ展
2018 2月 京都市立芸大作品展 , 京都市立芸術大学校内
2月 写真展「なんか一人となんか二人」, ANTIQUE belle GALLERY
7月 油画専攻グループ展「17。」, 京都市立芸術大学校内
2019 2月 京都市立芸大作品展 , 京都市立芸術大学校内
10月 写真展「オクトーバー写真研究会 大展覧会」, C.A.P 4階ギャラリー
2020 2月 京都市立芸大作品展 , 京都市立芸術大学校内(Kyoto)
9月 Group Exhibition 『Tourbillon 18』,Oギャラリーeyes(Kobe)
2021 2月 京都市立芸大作品展 , 京都市京セラ美術館 (Kyoto)
6月 "the sight of the stars makes me dream", SCÈNE (Tokyo)
9月 "Where is love entrance", kumagusuku / Kyoto Makers Garage (Kyoto)
12月 "MINT" , KAGANHOTEL (Kyoto)
◎個展
2019 9月 「ONE'S」, LINDA HOSTEL 106
2020 7月 「Flow」, KAGANHOTEL
【コンセプト】
私は、川の上流から下流に向かう中で自然の作用によって形成され丸みを帯びた石を描くことで、時間の永遠性と物質の循環を絵画の中に閉じ込めたいと考えます。
流れ続ける時間の中では、一瞬で過ぎ去るように思える生も死もそれまでの過程も、物質としての軌跡や記憶になり残り続けます。
私にとってこの時間の永遠性を可視化することは、目まぐるしく消費されていく社会からの原点回帰であり、地球への祈りでもあります。
外的作用によって削れてできた形は、それ自体が記憶を内包していると私は思い、時間と循環の象徴として石をモチーフに選びました。
丸みを帯びた石の稜線から抽出した線はその石が歩んだ時間を意味します。
絵画を構成する色彩は、モチーフとして選んだ石自体にある色やその石があった場所から採取した色を使用し、様々な土地の記憶を描いています。
しかし線においても色彩においても完全に自然の造形に依拠するのではなく、私の感覚と石が持つ時間の間を取るようにしています。そうすることで自然との相互的で境界の曖昧な関係性を表現しています。
時間と循環の象徴として石というモチーフを選ばれた着眼点、 それを豊かな色彩と連続性を感じる抽象画に昇華していてすばらしいです。
近づきあったり離れたり、時には絡みあったり。そんな1本1本の線がとても美しく、そして愛おしく感じました。
配色も線も美しい抽象絵画。川の上流から下流に向かう中で自然の作用によって形成され丸みを帯びた石を描くことで、時間の永遠性と物質の循環を絵画の中に閉じ込めたいと考えます」という言葉が簡潔で、作品の全てが理解できる素晴らしいステイトメント。実際に原画をたくさんの方に見ていただくことができてとても良かったです。笹貫淳子審査員賞に加え、家入一真・鍛冶周作両名のレコメンド、おめでとうございます。来年は笹貫さんキュレーションの個展、楽しみです。
Visible 「見えるもの(石)」とInvisible「見えないもの(水流)」「浮遊感と流動感」「一瞬と循環」、、といった両極を見事に一つの作品にまとめていると思います。色、構図も心地が良い。大きな作品をぜひ観たいです。インスタグラムで拝見したラインドローイングや写真も素晴らしい。プロの写真家としてもめちゃくちゃクールなメディアとのお仕事など、全体的にとても感性の高い方。メタセコイアで出会えて嬉しいです。来年、チグニッタでの個展をさせて頂きたいです。