寺田順三
花岡 / 山根シボル
作品



大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科卒業。
広告代理店勤務のグラフィックデザイナーを経て、2010年より制作活動をはじめる。
●出展歴
2021年
ArtExpo NEW YORK(PIER 36/NY)
Any Kobe with Arts 2021 (FLORE Artist Gallery sous-sol/兵庫)
2020年
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020招待アーティスト(六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅/兵庫)
個展「センチメンタルパーク」(storage/兵庫)
企画展「Young Creators Award 2020」(MI gallery/大阪)
2019年
個展「センチメンタルパーク」(七号閲覧室/台湾・高雄)
個展「センチメンタルパーク」(神戸アートビレッジセンター/兵庫)
アートフェア「UNKNOWN ASIA 2019」(グランフロント大阪北館/大阪)
グループ展「糸」(小路上。/台湾・台北)
2018年
イベント「ZINE DAY TAIWAN2」(RETRO印刷JAM/台北)
アートフェア「UNKNOWN ASIA 2018」(ハービスホール/大阪)
2017年
個展「センチメンタルパーク」(HBギャラリー/東京)
2016年
個展「useless」(兵庫県立美術館ミュージアムショップ/兵庫)
2015年
個展「センチメンタルパーク」(TAMBOURIN GALLERY/東京)
企画展「Here is ZINE tokyo 11」(トーキョー カルチャート by ビームス/東京)
他、企画展やグループ展など多数参加。
●受賞歴
2020年 六甲ミーツ・アート芸術散歩2020オーディエンス大賞グランプリ
Young Creators Award 2020 ターナー賞
2019年 第5回宮本三郎記念デッサン大賞展 入選
「UNKNOWN ASIA 2019」六甲ミーツアート芸術散歩賞、永井秀二賞、濱章浩賞
2018年 「UNKNOWN ASIA 2018」サハラクミコ賞
2017年 第205回ザ・チョイス(松昭教 氏 選)入選
2016年 第14回「1_WALL」グラフィック部門 入選
HBギャラリーファイルコンペvol.27 日下潤一賞 大賞
2015年 「Here is ZINE tokyo 11」入選
2013年 第187回ザ・チョイス(皆川明 氏 選)最終選考
モチーフにしているのはメロディペット呼ばれる動物型遊具。各地の遊園地を取材して絵画やインスタレーションを制作している。
近年、娯楽の多様化や少子化によって古い遊園地が軒並み閉鎖され、メロディペットも稀少な存在となった。動物たちの使い古された毛並みや愛嬌のある表情からは、可愛らしさだけでなく、退廃する物の切なさや狂気があり、生きている様な錯覚すらおぼえる。利便性や経済を優先して発展し続ける現代社会に奇跡的に現存しているメロディペット。昭和の時代に作られ、今も遊園地の片隅でゆっくりと歩く彼らが「消費社会」や「豊かさ」について問いかける。
竹内さんの描くメロディペットの前に立つとずっと見入ってしまいます。作者のモチーフに対する愛情とか、自分の中の懐かしい感情とか。今は無くなった遊園地で小さかった子供と乗ったことはあるけど、そんなに身近にあったもんやないのに、なぜそんな感情がわくのやろか、とか。竹内さんが次のモチーフに出会った時に、描かれた絵の前に立つと、どんな感情がわくのか楽しみです。
役目を終えた「メロディペット」たちへのレクイエム。UNKNOWN ASIA〜ROKKO MEETS ART芸術散歩〜ニューヨークのアートフェア参加まで竹内さんのクリエイターとしての歩みをウォッチし続けて、ようやく竹内さんの作品制作の意図やモチーフが浸透してきたのではと思います。一旦は六甲山でやり切った感もありますが、ここで改めて、絵画の可能性に挑戦してほしい。遊園地の中のノスタルジーはみんなの心の中にあるもので、テーマとしては不変だと思います。
抜け殻なのに生きているような表情が面白く感じました。