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作品



幼年期より数多くの古寺古跡が点在する奈良で育ち、古人の作り手の息吹を肌で感じてきた。
物語を読む事が好きだった少年は、クラシック音楽と出会い音の裏側にある物語やイメージを想像し演奏する事によりその時代の風俗やデザインに興味を持つ。
大学在学中、古着を解体しリメイクを施し路上で販売を始め、ファッションを通して物語を表現する方法を模索する為 ESMOD JAPON OSAKA で学ぶ。
卒業後、アパレル数社でメンズ・レディースデザインを担当。
日本の生地やモノづくりの産地、職人の元を訪れファッション以外の美意識を探る
2007年より独立しタンクトップに特化した作品を発表。
以降、ファッション・映像・広告・プロモーション等のコスチュームデザイン・スタイリング・空間ヴィジュアルを手がける。
「歴史に学び 人に学び 分を学ぶ その先に見えてくる形を模索する」
2015年より、古典とファッションを融合し様々な手法や職人と協同して作品を発表。
2019年には奈良の吉野の自然の美しさを題材に古語と現代語を融合した詩を紡ぎ、吉野の木を使用し織った素材で制作した作品を発表。
また、ビジュアルでの表現としてフォトグラファーと協同して写真作品にも取り組
んでいる。
2014年
・「BLACK or DYE 」東京
2015年
・TOKYO DESIGN WEEK 2015 NEXT 100人展「 KONOHAMONo 」東京
・奈良 町家の芸術祭はならぁと2015「奈良墨染め布の世界」 奈良
2016年
・「8th 1 TARAMAN Exhibition」東京
・奈良 町家の芸術祭はならぁと2016「煤色あはひ展」奈良
2017年
・53美術館 日中交流現代芸術展「豊穣之宇 来広州」 中国・広州
・ムジークフェストなら2017「ナラ・ツムグ・モノ・オト・幽玄 」 奈良
・奈良・町家の 術祭はならぁと「糸のカタチ」奈良
2018年
・「天羽ノ間 」個展 奈良
・DESIGNART TOKYO 2018 「TARAMAN SABAE」 東京
2019年
・現代工 フェアちんゆいそだてぐさ「天羽ノ飛翔櫓」 奈良
・DESIGNART TOKYO 2020 「TARAMAN 纏い木」東京
2020年
・DESIGNART TOKYO 2020 「MAJIKIRI」 東京
「目に見えないモノを目に見えるモノへと昇華し視覚化する、それが私のデザイン表現の根源」
今展示では、故郷“奈良” を見つめ直した際に感じ入った吉野の自然の美しさと厳しさを感じたままに詩を紡ぎ、古来より日本の文化に根付いている木をメイン素材にした作品と厄が蔓延する世界でそれでも進んでいく想いの逞しさを感じていただければ幸いです。
「纏木Mono」
みよし野の山の地力は をかしな雌雄をふと見やる(吉野の大地は ふと気になる男女を見つけた)
風が吹こう 雨が降ろう 嵐が来よう(様々な困難が男女に降りかかる)
それらを受け入れ 余すことなく地力とす(しかし、その困難なことも自分たちの糧とし)
地に根をはり大きな木衣纏いて立つ雌雄(揺るがない大木のように立っている)
空蝉の空の鏡落つるその時も(この男女は人生が終わりを迎えるかもしれない時も)
地力が続く限りうららかに陽を目指す(最後までポジティブに明るい場所を目指していくのだろう)
「KIOKU no MATOHI -木憶の纏-」
人の生活に欠かすことのできない木・現代では無機物化が進み人工物に囲まれる我々・そんな都市の中で纏う木夢の夜
「静動描舞ノ道 -FACE・AWAKEN・EXPRESS・PRAY-」
コロナによって世界中の様々な人が影響を受けています。
今まで普通に過ごしていた日常、その何気ない普通という意味を日々の生活の中で空気の様に扱っていた気がします。今回の初めて経験する特殊な状況で人は、その普通が普通に過ごせなくなり歩みを止めて見つめ直させられ、それぞれの道を見出していたのではないでしょうか。
同じく表現し伝えることが難しい状況で、伝統とストリートという対極の書描表現者である「水墨画家」「グラフィティーアーティスト」と「ポールダンサー」の気付きと祈りの映像作品。
ファッションの領域からどんどん広がっていってインスタレーションや写真など幅広く才能を開花させていらっしゃいますね。事前の説明会では「木のドレス」と聞いて非常に興味が湧きました。故郷への想い、リスペクトを存分に感じる作品です。