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作品



2002年 宝塚造形芸術大学映像造形学科卒業
2004年 個展「とんとろ展 -the fatty meat of TON」(TORGALLERY2 神戸)
2008年 個展「僕と君8 color planets」(TORGALLERY2 神戸)
2012年 個展「PAIN」(TORGALLERY2 神戸)
2014年 個展「TON TONE」(明石市立文化博物館)
2017年 個展「TON TONE -無表情の感情-」(2nd SPACE KOBE 神戸)
2018年 「Taipei Illustration Fair 第一回台北挿絵芸術節」作品出展(松山文創園区 台湾)
公募展「LIFE」オーディエンス賞受賞(ART COCKTAIL 大阪)
「Independent Tokyo 2018」作品出展(ヒューリックホール 東京)
2019年 個展「うずくまる」(TORGALLERY2 神戸)
グループ展「ART POINT in LONDON」(espaciogallery LONDON)
公募展「TIME」ギャラリー賞・特別賞受賞(ART COCKTAIL 大阪)
2020年 個展「また、うずくまる」(ART COCKTAIL 大阪)
個展「TON EXHIBITION」(gallery MOUTH20 神戸)
公募展「beyond」オーディエンス賞受賞(ART COCKTAIL 大阪)
2021年 個展「うずくまる」(ART COCKTAIL 大阪)
Any Kobe with Arts 2021「超公募展」コシノヒロコ賞受賞(Shiraz Club 神戸)
ART LIVE KOBE 2021(ANAクラウンプラザホテル神戸)
グループ展「第1回 奥野ビルギャラリーズアート展」佳作受賞(銀座GalleryG2 東京)
グループ展「CROSS OVER Vol.27 in the U.K」(Sway Gallery London LONDON)
2022年 グループ展「2022」(ART COCKTAIL 大阪)
今後の予定
2022年5月3日〜15日個展「閉塞と空虚 -その真ん中でうずくまる-」(gallery Bricolage 神戸)
2022年5月13日〜15日KOBE ART MARCHE(神戸メリケンパークオリエンタルホテル)
色鉛筆で「人」を描いている。モデルはいない。大人ではない。こどもでもない。「大人の中にあるこどもの部分」を表現している。
こどもの頃は、嬉しいこと楽しいことに全力で向かい、不安なこと悲しいことに全身で傷つきながら、まっすぐに生きていた。でも大人になるにつれて感情を抑え込み、いつの間にか上手に生きるようになってしまった。だけどあの頃の自分は、今もまだ自分の中にいて、今の自分に核になっていると感じている。
2019年から「閉塞と空虚」をテーマとして作品を制作している。
ぎゅうぎゅうで息も詰まるような身動きの取れない「閉塞感」と、その中にいるのにどこかポッカリと抜け落ちたような「空虚感」。相反するようなこの2つの感情がずっと自分の中にあるような気がしている。この2つの感情の間で自分はどうしているだろうと考えた時、「うずくまっている」と思った。
うずくまり画面の中に全身を押し込められた人物の「閉塞」。髪や衣服に本来あるはずの色を塗らず、下地に重ねた色を残すことで抜け落ちた「空虚」を表現。そして「閉塞」された人物の一部分を切り取ることで生まれる新たな「閉塞」。
人の部分は全て色鉛筆で描いている。色鉛筆は柔らかく軽いタッチになりがちだが、幾重にも強く濃く塗り重ねることで、油絵の具のようなマットな質感に仕上げている。ここ数年、どうすればより深みのある表現、より迫力のある画面を生み出せるか模索してきた。下地剤でテクスチャーを作り、アクリル絵の具を塗り重ねてベースとなる色を作る。その上から、色鉛筆で人を描く。何色か塗った後、水彩絵の具を塗り、さらに色鉛筆を塗り、と幾重にも塗り重ねることで深みのある色を試みている。そして最後に色鉛筆で輪郭線を描く。
個人的に見つめてきた「閉塞と空虚」が、2020年からは世界中に立ち込めているように感じている。作品の中でうずくまる人物は静かにこちらを見つめている。
添付画像:青空(F50・116,7cm×91.0cm 2022年)この部屋の片隅で(80.3cm×130.4cm F25 2枚組 2021年)浅い呼吸(F15・53.0cm×65.2cm 2021年)いずれも画材は、色鉛筆・アクリル・水彩・ミクストメディア・パネル
■コンスタントに出展の機会を作り、SNSで発信し、ブログで振り返る。制作や展示をしながら中々後回しになる自己発信をしっかりされていて素晴らしいです。閉塞感や脆さ、虚しさを描いていても色鉛筆だからかどこか柔らかでとても詩的(ポエティック)な印象を受けました。抱きしめたい、触れてみたいとも思った。サイズも大きめでしっかりと世界観を作っているのが良いです。
■マチエールが美しく、実物をみてみたいです。主に使用しているものが色鉛筆ということにも驚きです。宇宙の様な、水中の様な浮遊感のあるブルーが美しいです。