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作品



学歴
1994年 プラハ生まれ
2013年 ヴァーツラヴ・ホラル美術高等学校卒業
2016年 富山市立富山ガラス造形研究所での交換留学
2017年 プラハ美術工芸大学ガラス専攻卒業
2018年 京都造形芸術大学での交換留学
2019年 プラハ美術工芸大学大学院修士課程ガラス専攻卒業
2020年 現在、東京藝術大学ガラス造形研究室所属
受賞・入選歴
2015年 「Sanssouci Junior Glass Match」 特別賞受賞
2017年 リベンスキー・アワード 入選
2019年 リベンスキー・アワード 入選
2019年 第43回日本語弁論大会弁論上級 第二位
2019年 第43回日本語弁論大会作文中上級 第一位
2021年 「第71回学展」入賞
2022年 芸大アートフェス ゲスト審査員特別賞受賞
出展歴
2014年「Glassmania」 ロンドン・デザイン・フェア、Old Truman Brewery、ロンドン、イギリス
2015年「Glassmania」 ロンドン・デザイン・フェア、Old Truman Brewery、ロンドン、イギリス
2015年「Sanssoucci Junior Glass Match」Spa Resort Sanssoucci、カルロヴィ・ヴァリ 、チェコ
2016年「マニフェスト」ミラノデザインウィーク、クレリチ宮殿、ミラノ 、イタリア
2016年 学生デザインビエンナーレ、国立技術博物館、ブルノ 、チェコ
2017年「Junior Glass Ways 2017」フランティシェクガラス工房、Sázava 、チェコ
2017年 DECOREX International 、Syon Park、ロンドン 、イギリス
2017年 リベンスキー・アワード 、DOXギャラリー、プラハ 、チェコ
2017年「Between」 、ギャラリー知、京都 、日本
2018年「Junior Glass Ways 2018」 フランティシェクガラス工房、Sázava 、チェコ
2018年「Colours of Transparency」 ロンドン・デザイン・フェア、ロンドン 、イギリス
2019年「Quarzsprung Keramik und Glass aus Tschechien」 Bayerisher Kunstgewerbeverein、ミュンヘン 、ドイツ
2019年 リベンスキー・アワード、新市街市庁舎、プラハ、チェコ
2021年「東京藝術大学in銀茶会 2021年」、銀座伊東屋、東京、日本
2021年「第71回学展」国立新美術館、東京、日本
2022年「第15回ガラス教育機関合同作品展」、東京都美術館、東京、日本
私は、今の世界では、自分のために使う時間が貴重で大切なものになってきていると感じています。そうした大切な時間に使いたくなる物、繰り返し使えるものを制作したいと思っています。私は、自分の作品を見る人に、それが繊細な芸術作品なのか、それとも日常に使う物なのかを問いかけるような作品、また美術とデザインの間であるような作品を常に目指しています。また、私は日本の文化および美術に多大な 関心を抱いています。特に日本人の入念で繊細な仕事への姿勢に感銘を受けました。私の作品を通じ、自分自身が大事にしている日本とチェコ、二つの文化の共通点を表現し、見せることも私の目的の一つです。なぜなら、人は全く異なる文化を知れば知るほど、もっと寛容になることができると強く信じているからです。
私の現在の研究のテーマは「チェコ・日本の作家たちのガラスへの姿勢の比較 - 相違点と共通点」です。 この研究を通して、可能な限りチェコと日本のガラスを比較し、この二つのガラスの世界をより深く理解したいと考えています。そして私の研究のもっとも大事な目標は、作家としての自分の活動でチェコと日本のガラスをもっと繋げ、この二つの素晴らしい国の文化的な交流に貢献することです。また、これまでに、まとめた相違点と共通点の中で特に気に入ったのは「ガラスをコントロール する」と「ガラスに任せる」という二つの姿勢のコントラストです。そこからインスピレーションを受け、「存在の果て」という作品を制作しました。チェコでは「ガラスを自分が考えた通りに成形する」という姿勢がある一方で、日本では「ガラスに任せる」あるいは「ガラスを相手として見なす」という姿勢も存在していると感じています。そして、この作品を通して「ガラスを自分が考えた通りに成形する」と「ガラスに 任せる」という二つの姿勢のコントラストを鑑賞者に紹介したいと思います。そのため、作品の 形をじっくり考えたりガラスビーズを石膏型の中で一個一個並べたりし、ある程度まではできる 限り制作プロセスをコントロールします。しかし、最終的にガラスビーズがどこで繋がるか、模様に隙間が残るか、いわゆるどのような模様が出現するかはガラス次第で偶然に生まれた結果です。
うっとりする様な繊細で美しい作品です。文化の相違点、互いの理解、そういったものをガラスを通して表現しようとされる姿勢も素晴らしい。手を加える部分と、ガラスに委ね、自然にできた産物を愛でる部分とで、ヴェントロヴァさんがその間を行ったり来たりすることで生まれる唯一無二の造形物だと思います。