作品



1974年生まれ
彫刻家・文化財修復技術者
大学卒業後、文化財修復を専門とする会社に就職。現在はフリーランス
依頼を受けて復元模型などの展示資料を制作する傍ら、人面人形を制作・発表している
主な収蔵機関:川崎市市民ミュージアム、横浜市歴史博物館、森山大道写真財団、日本妖怪博物館、国際交流基金など
◆ 告知 ◆
5月14日、15日に広島県三次市の日本妖怪博物館にて、ワークショップ「妖怪フィギュアを作ろう」おょび日本妖怪博物館名誉館長・湯本豪一氏との対談イベントを予定しています。
イベントの参加には事前申し込みが必要となります。詳細は日本妖怪博物館ホームページにてご確認ください。
江戸時代末から明治初頭にかけて活躍した著述家・斎藤月岑(げっしん)の「人面草紙」に登場するキャラクターをモチーフに、オリジナルで再構成した作品です。
「人面草紙」は当時の人々の生活習慣や文化、年中行事などを描いた肉筆本ですが、登場する人物や動物はユーモラスなキャラクターに置き換えられて描かれています。
私が作る作品では、それらを現代の情景に置き換え、過去の事件や出来事、様々な土地の地域性など、私なりの視点も加えて新たな表現を試みています。
モチーフの雰囲気を立体化して表現する為に、制作にあたっては、上手く作らない、時間を掛けない、たくさん作るをテーマにしています。
石粉粘土を主材に使用し、丁寧な整形などは行わず、子供が作ったような無邪気な造形を目指しています。
「人面草紙」の原資料は広島県三次市の日本妖怪博物館に収蔵されています。
私の作品をきっかけに原資料に興味を持ってもらえたり、実際に博物館を訪れて頂けるようになってもらえると嬉しいです。
作品を通して、資料と人、人と地域を繋げられるような活動を続けていく事で、地域に貢献したり、人の流れを作り出すお手伝いが出来るような作家を目指していきたいと思います。
ファニーで現代的な魅力がありながら、実は古来の読み物に登場するキャラなんですね。しかも文化財修復技術者の資格もお持ちとは素晴らしい!愛くるしいキャラなので、コマ撮りなどしてアニメーション作っても面白そうです。