山中智郎

  • イラスト
  • 絵画
  • レコメンド栗原里菜

作品

CV

今回応募した3点は「麗髪」というシリーズの作品です。
日本人女性の艶やかさや上品さをミニマルな肖像画を用いて探究しています。
マスキングで形取り、刷毛で一筆書きした髪の毛は細かい凹凸と櫛で解いたようなツヤをもっています。

私は欲求や虚栄心など人間の負とされる面に着目し、それを否定せず受け入れることが力強さや美しさにつながると思っています。

そして自分自身もそうありたいと思っています。作品の中の凛とした目の美しい少女は迷いや業を受け入れた姿であり、

私の憧れでもあります。

webに載せているような描き込んだスタイルとは対照的に、工芸品のように丁寧に作業し作数を重ねるごとに無駄を削いでいくことを

念頭に置いています。一貫したテーマのもと少しずつ進化を重ねていくシリーズです。

ステートメント・PR

Monster exhibition 2020 東京
Unknown Asia 2020 オンライン
2021
作品展『飾童子』福岡 comoes今泉
グループ展『妖展』福岡 Artas Gallery
グループ展『斉木駿介 SIMON 村上淳志 山中智郎 四人展』福岡 Artas Gallery
個展『志』東京銀座 Gallery MUMON
Unknown Asia 2021 大阪

受賞歴
卒業制作展 優秀賞
Unknown Asia 2020 オーディエンス賞
Unknown Asia 2021 審査員賞、レビュアー賞受賞

審査員コメント(栗原里菜レコメンド)

絵の中の女性と目が合ってしまいました。作品を自分が“見ている”というよりも、作品に“見られている”と強く感じました。それはきっと描かれた女性が強い意志の持ち主だからでしょう。「あなたはそれでいいの?」と聞かれているような感覚。審査中のパソコン画面の前で、つい背筋を伸ばしました。真っ直ぐな瞳の彼女に、胸を張って向き合えるような自分でなければ。そう思わせてくれる作品です。自分を律するためにも、仕事部屋に飾っておくといいいかも……。あと作者の『BUDH』シリーズも好きです。

実行委員コメント

2020年のUNKNOWN ASIAでは、一般来場者からたくさん支持をされたオーディエンス賞を受賞した山中さんの今後の活動を注目していました。代表作であるキャラクターライズされた仏様や神様を描くBUDHシリーズと並行して制作されている「麗髪」は、まるで漆芸のようや艶とテクスチャをもつ工芸品のような美しさ。シンプルなだけに瞳の強さや髪の動きに注目せざるおえないため、どこまでも手抜きのないディテールが必要になってきます。また一連の「麗髪」作品を重ね合わせると動きまで生じてくるという緻密なアイデアに脱帽です。ぜひこのシリーズの個展をやっていただきたいです。栗原里菜審査員レコメンド作家、おめでとうございます。

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